子どもの詰め込み教育と自然志向は昔から〜エミール

2019.05.27 (月)

 

哲学者のルソーが書いた歴史的な名著、ということで読みました。本を読むには骨が折れそうなので、まずは漫画で、「面白そうだったら」それと「為になりそうだったら」本の方も読んでみようかな、と。

 

 

子どもをどんな風に教育していったらいいのか。そんな教育の体系化を目的に書かれたそうです。レオのエミールに対する教育を通して、読者に理想の教育ってのがどんなんものなのか、分かるようになっています。

 

 

まあ、漫画で本の雰囲気や面白さや、内容を推測しようってのも間違っているのかもしれませんが、本の方は読まなくてもいいかなと。というのも、あんまり為になるようなものも載っていなかったかなと。子どもの教育に対する姿勢ってのは、「18世紀からあんまり変わっていないな」という印象です。

 

 

歴史は何回か巡っては繰り返しているのか。それとも、ルソーがいた18世紀からずっと変わっていないのか。18世紀も、詰め込み型の教育と自然重視型の教育で、やり方が分かれていたようです。

 

 

お金に余裕があって、先が見えていそうで見えていない親は、自分の子どもに詰め込み型の教育を施そうとします。それに対して、主人公であるレオは、自分の子ども(男の子)であるエミールに、自然重視の教育を施そうとします。というか施します。でその結果、エミールはしっかりと素直に成長していく、というストーリーです。ちなみに写真はこの漫画の表紙ですが、この女性はエミールの妻になるソフィーという女性になります。ジャケ買いしたくなる感じですね。ジャケ買いしてくれることを意識しているのでしょうか。

 

 

教育ってのも分からないし難しいですよね。家庭もそれぞれ、人もそれぞれ、親子関係もそれぞれ、地域もそれぞれ、学校もそれぞれ。そんな無限な組み合わせである社会の中で、どんな組み合わせにも通用する普遍的な教育を示そう。教育を体型づけようってのも無理があるのかもしれません。

 

 

まあ、教育っていうのは、理想はあるけれど、それを実践するのは何よりも難しい、ということなのでしょう。レオも、うまくエミールを導けなかったり、予想外のことが起こったりと、色々と苦労していたようです。まあでも現実の苦労に比べたらまだまだなのでしょうが。

 

 

エミールのように、12歳まで自然の中で育てるっていうのは、確かに理想としてはそうなのかもしれません。そうすれば無難に子育てができるのかもしれません。不要で無用な人間関係を避けて、しっかりと自分の考えが持てるような12歳になるまで、外部の影響を出来るだけ押さえて育てるようなやり方。

 

 

だけどそんなことをしていたら、見守るだけでも大変です。自然の中で育てるには、都会で育てる以上に目が必要になります。親は人生を捨ててその子どもに尽くさなければならなくなります。だから実践不可能なのでしょうね。完璧にこなすことは不可能などと本書の中でも言われていました。

 

 

「理想の子育てっていうのはこんな感じ」ってのは、18世紀の頃からあったのでしょうが、その頃から、誰もこんな風に育てることは不可能ってことは言われていたのでしょう。不変の問題ですね。ロボットが解決してくれるのかな。子どもを自然の中で好き勝手にさせておいてっていうのは、近くに見守る大人がいないと成立しないはずです。で、近くで大人が見守るっていうのは、実は大変骨の折れる作業で、その大人が人生を犠牲にしてエネルギーを消費しなくてはできないことなんですよね。

 

 

子ども一人に、大の大人が何人も必要な教育方針です。まあでも、実践はできないにしても、理想は理想として、「こんな教育が本来目指すべきものだよ」っていうのが分かっだだけでも良かったです。なんでも、教育に関する名著中の名著。基本中の基本になります。とりあえず、これで私も目を通したことになるのでしょうか。

 

 

時代は繰り返すし、今生きている我々には大変な事件のように思えても、大局観で見れば、大したことではないのでしょか。ついつい詰め込み型教育に走りがちですが、ルソーもそうでなかったように、立ち止まって、自然の中で育てる、ということを目指してはいかがでしょうか。

 


 

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