eに賭ける 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
読者をふるい立たせてくれる本です。
以前、他の本で「行動させる本」として紹介されていたのですが、確かにその通りです。いま社会のトップを走る大企業のスタート時代はどんな感じだったのか。創業者は当時、何を考え、どのような思いで創業したのかを読む事ができます。
これを読む事で、自分の中にもフツフツと湧き上がるものを感じます。
「いまトップを走るあの企業も、昔は苦労した時期があったのか。」
「創業者というのは、そんな熱い思いで生きているのか。」
「彼らは若い時期に大変な思いをしている。自分はどうなんだ。」
著者の言葉も心に刺さります。
「本書で紹介する創業者は、なぜこんなにも熱いのか。それは賭けているから。人生の時間をチップに、インターネットビジネスに掛けているから」
「社会に人は2種類しかいない。何かに賭ける人と、それを傍観するだけの人。」
この本を読むと、「これで社会が変わる」とインタネットに人生を賭けた人たちの、生の感情が伝わってきます。
もしアナタが何かをしようとして、だけど進もうか進まないか悩んでいるなら、この本を読んでみてください。強く背中を押してくれる本です。
成功するかどうかわからない状態で、だけど走り出さずにはいられなかった彼らから、きっとエネルギーをもらうはずです。
うまくいくかどうかわからない状態で走り出すのは、創業において当たり前なのでしょう。だから熱くなれるし、それが「賭ける」という事なのです。著者は「あとがき」で、「腰が引けている人生から抜け出そう」と言っています。チャレンジに一番必要なのは、勇気なのです。
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