多少、上機嫌でちょうどいい〜不機嫌は罪である

2018.07.15 (日)

 

これまたすごい本ですね。著者のふところの深さを、まざまざと見せてくれる内容です。あらゆる角度から「不機嫌がいかに罪深いか」を説明し、その後でこれまたあらゆる方法を総動員させて「いかに不機嫌から上機嫌にスイッチを変えるか」を説明しています。

 

 

不機嫌でまず思い出されるのは、子どもと接するときですよね。「子どもと接する際は上機嫌でいたい」と誰もが思いつつ、なかなかそれを実践できない状態にいると思います。早くしなくちゃいけないのにダラダラしている。なかなか自分の思いを理解してくれない。不機嫌で子どもと接することが常態化してしまってはいないでしょうか。

 

 

この本を読めば、もう一度、上機嫌で子どもと接することを試したくなるはずです。上機嫌でいることの効果を信じたくなるはずです。笑い合える明るい雰囲気を目指そうと思うはずです。

 

 

あらゆる問題を解決するのは上機嫌です。不機嫌に相手にさとそうとしたところで、上機嫌ほどの効果はありません。説教の類は、現代において何の効果もないのです。

 

 

内発的な力を呼び起こすのが、上機嫌のいいところです。「積極性」や「自律性」は子育て本を開くと必ずと言っていいほど載っている重要キーワードです。子どもの内なる力、心から湧き上がる積極性、やらされ感のない前向きさ。上機嫌は、それを誘発させるのです。

 

 

神話の世界で、天照大神が天の岩戸から出てきたのは、外で楽しそうな宴会が催されていたからです。天照大神が自分で扉を開けて外に出ようとしたのは、外の世界の上機嫌に釣られたからです。上機嫌こそが、積極性を引き起こすのです。

 

 

子どもの問題を解決するのは、結局は上機嫌です。子どものやる気、習い事に対する積極性、対人コミュニケーション、それらも上機嫌次第です。あなたが上機嫌になれば、それにつられて子どもは自分から戸を開けるでしょう。

 

 

本書では、上機嫌になるための方法がたくさん紹介されています。温泉に入る、呼吸法を学ぶ、美しい音楽を聞く、好きな映画を見る、姿勢を正す。これだけあれば、あなたにも合う方法が必ずや見つかります。

 

 

「不機嫌は罪である」と吹っ切るほどの勢いが必要ですし、吹っ切った後の上機嫌にはそれほどの価値があるのです。本書を読んでもう一度、上機嫌の可能性を信じてみましょう。

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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