非行を防ぎ、素直な子どもへ

被害届を出すことは適当ではないでしょう。被害届を出せなくもないですが、出さないほうがいいです。

確かに学校で物がなくなることはよくあるのだと思います。大勢の子どもたちが生活しています。集団でいればいつのまにか、自分の物と間違えて人の物を使っていたということもあると思います。人が間違えて片付けてしまったり、意図せぬ形で人の物を使っていることはあるはずです。

悪いことだとわかっていながら、人の物を使っている子どもも中にはいるのかもしれません。人の物は自分の物よりも格好よく見えるものです。自分が持っていないものを友達が持っていれば、手に入れたくなります。短絡的に手に入れようとする心が働くこともあるのかもしれません。

しかし、だからと言って警察に被害届を出すのは、適当でないと思います。学校は集団生活を学ぶ場であって、問題を見つけて自分たちで解決することを勉強する場所です。物がなくなることも、学校という集団生活のなかでは十分に考えられることです。

その際に、「じゃあ警察に被害届を出して解決してもらおう」というのでは短絡的ですし、それでは勉強して自ら問題を解こうとせず、大人から答えを教えてもらおうとしているようなものです。

制服を着た警察官が学校で捜査をすることの影響も考えられます。物を盗んだ犯人を一人、警察が特定すればそれで終わりという問題でもありません。

「学校で物がなくなったから被害届」というのは短絡的であり、適当でありません。