子育てにおいて学力が必要ない理由

2018.08.20 (月)

子育てにおいて学力を気にするっていうのは、「物をたくさん持っていた方がいい」っていう昭和の価値観に似ています。古い価値観だっていう事です。古い価値観にを捨てて、身軽になった方がいいです。その事について話します。

 

 

おそらく、多くの人が「学力はないよりかあった方がいい」って思うと思うんです。「あって困るものではない」とか。「学力がないよりかはあった方がいいに決まっている」って、当たり前のように思っていると思うんですよ。

 

普通に考えれば、確かにそうですよね。頭の中の問題ですし、無いよりはあった方がいいと考えがちです。一見、物と違って、重いものではありません。荷物になるものでもありません。学力があるからと言って、外見などが違ってくるものでもありません。何も変わらないなら、あった方がいいと思うでしょう。

 

 

確かに学力があった方が、可能性が広がりそうです。いい高校に入れるかもしれません。いい大学に入れるかもしれません。いい会社に入れるかもしれません。いい資格が取れるかもしれません。

 

 

ですが違うんです。全く違うんです。学力はない方がいいんです。学力っていうのは、重しみたいなものです。あればあるだけ負荷になります。学力がない方がいい理由は3つくらいあるでしょうか。まず、勘違いしやすい事。次にリスクを取れなくなる事。最後に、動きが鈍くなる事。です。

 

 

勘違い

まず、勘違いしやすい事から説明します。周りからチヤホヤされてしまうんですよね。知らず知らず学力に重きを置いている人、っていうのは存在します。潜在的に、学力がある人をうやうやしく扱ってしまうんですよね、人間って。だから、学力がある人っていうのは「自分が秀でた人間かも」って思ってしまいやすいんです。

 

 

「自分が秀でた人間かも」って思ってしまったら、悪いことばかりが起こります。努力はしなくなるし、排他的になるし、世間が狭くなるし。

 

 

「自分が優れている」と思っている人間と、「自分は至らない人間だ」と思っている人間では、爆発力が違ってきます。がむしゃらに努力することがしなくなりますよね。だって、自分は秀でていると思っているんですから。

 

 

排他的にって言うのは、人に冷たくなるってことです。上から目線になりやすいですよね。だって、自分は秀でていると思っているんですから。

 

 

それに勘違いによって、世間が狭くなります。世間を広げようと思わなくなります。自分の見ている世界が全てだと思ってしまいます。だって、自分は秀でていると思っているんですから。

 

 

リスクを取れなくなる

それと、リスクが取れなくなりますよね。なまじ持ってしまっているだけに、無くなる事に対して恐怖を抱きやすいんです。失うことが怖くなるんです。基本的に、物事はメリットとデメリットが共存しています。動くことは、得るものがあるかもしれない代わりに、失うものもあるかもしれないんです。

 

 

そんなときに、失うことに過度にフォーカスしてしまいます。失うかもしれない可能性が気になって、動くことができないんです。過度にリスクを意識してしまいます。得るものがあるのもわかっているのですが、それよりも失うものがとてつもなく大きく感じて、動くことが割りに合わないと感じてしまいます。

 

 

動きが鈍くなる

そして、動きが鈍くなるんです。束の間の安定に安心してしまうんです。「今のままでいいだろう」「俺に至っては、動かなくていいだろう」「このままで大丈夫だろう」っていう油断ですかね。動けなくなってしまう。

 

 

例えば人生の選択肢があっても、困難な道の方を視界から外してしまうんです。最初から、リスクのある方を見れていない可能性があります。なぜなら安心してしまっているからです。

 

 

このように、学力をつけるっているのは、勘違いしやすいし、リスクを取れなくなるし、動きが鈍くなるんです。「無いよりはあった方がいい」とか「あっても困らない」ものでは無いんです。あると困ってしまう、学力自体がリスクを伴うものなんです。

 

 

だから学力は気にしない方がいいでしょう。学力を無理につけようとすれば、歪みが生じます。あったらあったでいいし、無くても無いでいいんです。メリットとデメリットが共存するので、「どっちの方がいい」というものでもありません。

 

 

一見、あった方がいいようですが、そうではありません。「あった方がいい」と思うのは、いらない物を溜め込んでいる昭和の価値観に似ています。無理になくすものでも無いし、身につけようと必死になるものでもありません。距離を置いて傍観するくらいで、丁度いいのでしょう。

 


 

 

 

 

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