子どもの非行をなくすために理解しておく事とは
いろんな人間がいる、という事を理解することが、非行をなくすし、犯罪をなくします。自分が思っていること、自分が持っている価値観、自分が考えている思考、それっていうのは部分であって全体ではない、という事をどれだけ持っていられるか、でしょう。
よく、見方が人それぞれ違う絵って、ありますよね、よく聞く有名なのは、おばあさんに見えたり若い女性に見えたりする、後ろ姿または横顔の絵。インターネットで「若い女性 おばあさん 絵」で検索すると、いくつか出てきます。
人によって見えるものが違うんです。おんなじ物を見ていても、目に映るものが違います。人はそれぞれ違うフィルターを持っているんです。自分のフィルターを通してしか物事を見ることができません。自分が見えている物を隣の人は見えていないし、逆に隣の人が見えているものを自分は見えていない可能性があります。
この若い女性とおばあさんの絵の他にも、「何色か、味方が人によって異なるアディダスのジャケットの写真」とか、「右か左かどっち向きに回っているのかわからない動画」とか「人によって聞こえ方が異なる音」なんてのもあります。
人それぞれなんですよ。捉え方なんて。隣の人と自分は違うんです。だけど、それがわかっていないと、変な方向にいってしまうんです。自分が見ているものが、皆んなが見ているものだと勘違いしやすいんです。自分と同じように多くの人が感じている、と思ってしまいます。
インターネットで画像を見つけて「おばあさんに見えるか、若い女性に見えるか」なんて話題で話をしている分には、全く害はないんでしょう。「見方が違う」という前提の話だし、お互いの捉え方が違うところを話のネタにしているので、それでいいんんです。お互いに見え方は違うんです。
ですが、これが世の中に出ると「お互いの見え方が違う」という前提がなかなか共有されません。お互いに見ているものが違う、という頭がないんです。隣の人は、自分と同じ考えだと思ってしまいます。自分と同じように見えて、自分と同じように聞こえて、自分と同じように考えて、と知らず知らずに考えてしまいます。
大部分の人は自分と同じように考えている、と思ってしまうんです。これだと何がまずいのかというと、自分とは違う見え方をしている人間に対して冷たくなってしまうんです。自分とは違う人間だということで、排他的になってしまうんです。優しさのない対応をしてしまうんです。自分とは違う見え方をしている人間に対して。
非行に走る子どもっていうのは、自己中です。非行に走る子どもだけでなく、犯罪者もそうです。自分の都合のいいことしか考えていません。自分勝手。だから、自分以外の価値観を最初から排除してしまっているんです。部分を全体だと思っています。
相手の価値観に思いをめぐらせることができないんです。想像力がないと言ってもいいでしょう。思考の広がりが、自分の周りにしか無い状態です。他の人にまで思考が広がらない。隣の人がどんな思いでいるのか、目の前にいる人がどんな考えてでいるのか、まで頭が回りません。
そこまで頭が回らないから、自分勝手になるんです。自分の主張を通そうとします。ワガママなんです。非行を防ぐには、想像できる力が必要でしょうね。人間っていうのは、一人一人違う価値観を持っている、という事を。
それぞれ価値観が違うことを前提で話を進める風習が要りますね。ついつい目の前にいる人が、自分とおんなじ味方で物事を見ていると思ってしまいますが、そんなことはないんです。一人一人捉え方は違うし、見え方、聞こえ方、全て人それぞれなんです。自分の頭の中とおんなじ事を、決して相手が考えているわけではありません。
そんな多様性への理解が、自己中を防ぎ、子供の非行を防ぎます。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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