非行の兆しを見せた子どもを素直に成長させるためには、ゲームを禁止するべきか
「ゲームをさせたら子どもは非行に走る?」
「子どもを素直に成長させるには、ゲームは買わないべき?」
「子どもの非行を防ぐには、ゲームとはどう付き合えばいい?」
これらの問い対する答えは、本音で言えば「どっちでもいい」とか「どうでもいい」になります。こういってしまうと、不親切とか不誠実ってなるでしょうか。この「どっちでもいい」とか「どうでもいい」っていう答えは、不親切とか不誠実に聞こえるんでしょうか。
確かに不親切とか不誠実に聞こえるかもしれません。そんな失礼なニュアンスを、この「どっちでもいい」とか「どうでもいい」は含んでいます。でもやはり本音で言った場合は、こんな答えになるんです。
というのも、この「ゲームをやらせるべきかどうか」という選択肢を考えた場合、この「ゲームをやらせるかどうか」をどっちにしようか考えていたのでは、おそらくいい答えは出ません。もっと上位の問いを考える必要があります。
例えば、「そもそもどうしてゲームをやらせてはいけないのか」とか「そもそも子どもにどうなって欲しいのか」とか「そもそも自分はどんな人生を歩みたいのか」とかです。
これらの問いに答えていけば、この「ゲームをやらせるべきかどうか」という問いの答えも自然と出てくるはずです。例えば「そもそも子どもにどうなって欲しいのか」という問い。これを答えれば、「ゲームをやらせるべきかどうか」も答えがおのずと出てくるはずです。
「子どもにどうなって欲しいのか」という問いは、「ゲームをやらせるべきかどうか」という問いよりも根本的だからです。(「自分はどんな人生を歩みたいのか」という問いは、さらに根本的です)
例えば私だったら、「子どもにどうなって欲しいのか」の問いに「自分で人生を切り開けるようになって欲しい」とか「サバイバル能力を身につけて欲しい」とか「主体性を持って」とか「自分で考えられるように」とか「リーダーシップを持って」などと答えると思います。
だから、「ゲームをやらせるべきかどうか」という問いには、「どっちでもいい」とか「どうでもいい」という答えになるのです。「子どもに選ばせればいい」というのが私の考えです。子どもが好きだったらさせればいいし。子どもが「ゲームをやりたい」と言ったらやらせればいいし。子どもが「ゲームなんかやりたくない」と言ったらやらせなければいいし。「子どもはゲームに興味を示さない」っていう確信があるのであれば、やらせなければいいし。
結局は子ども次第であり、そこに大人が意見を押し付ける余地はほとんど無いでしょう。結局は、自分でやりたいと思ったことをする事の方が楽しいし、上達も早いんです。主体性という言葉のとおりです。
しかも主体性はサバイバル能力をも養ってくれます。逆境を乗り越えるのもサバイバル能力であって、それも自分で道を切り開いていく能力です。自分の人生を自分で切り開いていってくれれば、結果がどうであれ、それでいいんだと思います。
何かを養うには、小さいことの積み重ねが必要になります。上達するためには、小さなクリアを重ねるしか無いんです。主体性を養うにも、小さな自己決定を繰り返すのが近くて確実な方法なのでしょう。だから、子どもがゲームをするかしないか、どっちを選んでも私にはどっちでもいいのです。
「ゲームをすること」を選んでも、「ゲームをしないこと」を選んでも、それが子ども自身が決めたことであれば、それでいいんだと思います。大事なのは自分で選ぶこと、自分で決めること、自分の思い通りにすることです。どっちを選ぶかではありませんし、ましてや他人の決定に従うこと、ではありません。
もしゲームが教育に悪いことが後からわかった場合でも、ゲームを取り上げるような事はしない方がいいでしょうね。「そもそもなぜゲームが教育に良く無いのか」を自分で考えて答えを出すようにしたいですね。
上位概念を考えると、具体的な選択肢が現れた際に迷わなくて済みます。もっと大きな選択肢でとらえる事です。もっと上位の問いについて考える事です。根本を考える事です。「そもそも」を使うと分かりやすいかもしれません。「そもそもなぜゲームはダメなのか」とか「そもそもどんな人生ならいいのか」とか「そもそも何ならばいいのか」などです。
そうすると、今現実で考えている問いが、いい意味で「どうでも良くなる」でしょう。抽象的に見ることができるようになります。抽象化の視点が手に入るんです。距離を置いて全体を見る感じ。視野を広く持つ考え方です。
距離をとって考えられるってのは抽象化ができているってことでしょうし、抽象化ができるって事は距離をとって考えらるって事です。できるだけ全体を見ることができれば、視野が広がって、その分、広い選択肢から考えることができます。想定外がしぼみます。
子どもがゲームを選ぼうと選ばなかろうと、どっちでもいいのです。
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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
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