「厳格な家庭ほど、子どもは非行に走る」のは本当か
「厳格な家庭ほど、子どもは非行に走る」という記事をネットで見たので、それに対する私の解釈です。
「言わずともさせる」のが、家族の腕の見せ所なのだと思います。
子どもはアマノジャクで、口で何かをするように言うとやらなくなったり、途端に嫌な顔をします。「勉強をしなさい」と言ってもやらないし、「挨拶をしなさい」と言ってもやらないし、「片付けなさい」と言ってもやるものではありません。
おそらく親が口で言わずとも子どもにさせるのが、うまいやり方なのでしょう。一見突き放しているように見えて、積極的に関わる感じです。いかに口で言わにさせるかがポイントなのだと思います。
そのための方法として、例えば背中を見せたり、物でつったり、大局を見据えて細かなことは放任したり、という方法があるのです。
例えば、子どもに本を読むように言ったところで、家族に本を読む習慣がなかったら子どもに読書の習慣はのぞめません。家族が本を読む姿、読書する背中を見せ方が効果的です。
例えば勉強しなさいと言ったところで、遊びたい盛りの子どもが面白くもない勉強をするはずがありません。「勉強をすればどんなすばらしいことが待っているか」「勉強をすれば何ができるようになるのか」「勉強をすれば何になれるのか」などの興味を持たせ、勉強する動機を与えなければなりません。動機で釣るのです。
例えば子どもに「自主性をつける」と思えば、子どもに決定権を与えなければなりません。自主性という大局を考えれば、日々発生する細かい選択肢は子どもに決めさせる、という放任も非常に重要です。
これらができないと、口うるさく言うことになります。厳格に家族の希望を子どもが強いられては、子どもにもストレスがたまります。家族に自分のやりたいことを妨げられて、いつも口でうるさく言われていては、子どもにとっても面白くありません。発散する場所が必要になります。
「厳格な家庭ほど子どもは非行に走る」というのはこういうことなのだと思います。
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