子どもがブドウを皮ごと食べていた件について
子どもは思い込みの罠にとらわれません。
長男がブドウを皮ごと食べていました。
もしかしたら「そのくらいなんでもない。俺も皮ごと食ってるわ」なんて思う人がいるかもしれません。ですが「ブドウは皮を食べないで中身だけを食べるもの」だとずっと思っていた私にとって、皮ごとブドウを食べる長男は、とても意外でした。
たしかに欧米では「ブドウを皮ごと食べる文化がある」地域があると聞いたことがあります。しかしそれは、異国に限った話のはずです。私たち日本人は昔からブドウの皮をむいて、中身だけを食べていたはずです。
しかし、真似て皮ごとブドウを食べてみると、すぐに皮ごと食べることに慣れてしまいました。慣れるどころか、むしろ皮ごと食べたほうが美味しい。
ちなみに今回のブドウとは巨峰のことです。
思い込みというのはこういうことかなと思いました。「ブドウは皮をむいて食べる」という思い込み。皮ごと食べれば、それはそれでおいしいのに、小さい時からの習慣で、色眼鏡をかけてブドウを見ていました。まさに皮一枚の差です。
子どもに社会の常識は通用しません。社会で生きている期間が短い分、私たち大人よりも思い込みに縛られていることがありません。日常生活に紛れている様々な思い込みを伝えてくれます。
確か昔の偉人が「思い込みの罠にとらわれていては真実に近づけない」なんて言っていたと思いますが、わたしも長年の思い込みによって、ブドウの美味しさという真実から遠ざかっていたのかもしれません。
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