非行を防ぐために、今日からできる具体的なドリルとは

2019.09.02 (月)

子どもの非行を防ぐには、2つの世界を繋ぐことが必要である。自分の世界と相手の世界を繋ぐのだ。どういうことか。非行、犯罪、事件、どれも自己中ゆえに発生する。自己中とは、相手と自分の間にズレがあること。自分はこうしてほしいと思っているのに、相手は違うことを思っている。そんな自分と相手のズレが、イライラをうみ、人間関係を悪くし、その結果として、非行や犯罪や事件が生まれるのだ。

 

 

非行や犯罪や事件を防ぐには、人間関係を良くすること。イライラをなくすこと。自己中でなくなること。そんなことが求められる。警察官をやっていると分かるが、警察が関わる人間というのは、人間関係が下手だったり、イライラしていたり、自己中だったり。そんな人が圧倒的に多い。非行や犯罪や事件を扱うことは警察特有の仕事だが、それらの下には、膨大な量の、人間関係、イライラ、自己中があるのだ。

 

 

氷山を思い出してもらえれば分かるだろうか。氷山の海面下に沈んでいる見えない部分が、人間関係、イライラ、自己中。それらの上に乗っかっている部分。海面上に出た、少しではあるがはっきりと見える部分が、非行、犯罪、事件なのだ。

 

 

非行、犯罪、事件を防ぐには、その根本を対象しなければならない。非行、犯罪、事件に直接対処しようとしても、それは無理な話。というのも、各地域、各家庭、各個人で、非行、犯罪、事件が起きる理由が違うからだ。非行、犯罪、事件のそれぞれに対処しようとしていたのでは、とても時間もエネルギーも足りない。共通部分である根元を攻めて、一気に攻撃する方法が効率的だ。

 

 

そのためには、人間関係、イライラ、自己中を改善しないといけない。この改善の方法が、相手と自分の世界を繋ぐことなのだ。人間関係、イライラ、自己中を改善するには、相手の気持ちを察することが必要だ。相手の気持ちを理解すること。相手の身になって考えられること。思いやり、とも言えるだろう。これらを身につける必要がある。どうすれば身につくのか。ゼロから想像することは難しいだろう。アイディアもゼロからはなかなか出てこないように、相手の気持ちもゼロからいきなり想像しようとしても、うまくいくものではないあ。どうするか。自分の気持ちを足がかりにして、相手の気持ちを想像するのがいいだろう。自分の気持ちと相手の気持ちを重ね合わせるのだ。そうすることで、相手の気持ちを想像しやすくする。

 

 

それには、共通点を見つけるといい。相手と自分の似ている部分を探すのである。難しいことではない。普段から誰もがやっていることだ。もしも急に違う環境に飛び込まないとしたら、例えば、新しい職場の飲み会、転校先、異動先。そんな状況を想像してほしい。よもすれば人間関係が悪くなり、イライラしてしまったり、自己中になりかねない状況だ。まずすべきことは、周りと仲良くなることだろう。仲良くなってしまえば、初めてのことに戸惑うことも少なくなるだろう。では仲良くなるにはどうすればいいのか。同じ趣味を持っている仲間、同じ家庭環境(子どもがいたり)の人、同じ出身の人がいたりすれば、仲良くなりやすいのではないか。

 

 

そう、似ている部分や共通点を持つ人がいると、途端に仲良くなりやすいのである。だから、やるべきことは、共通点を探すことである。普段から共通点を探す訓練をしておくと、いざという時に共通点を見つけやすくなるだろう。普段していることが、いざという時に現れる。

 

 

共通点を探すトレーニングとしてお勧めするのが、「なぞかけ」である。日本語の遊びで、「●●とかけて、△△とときます。その心は、どちらも□□です」という文句に合わせて、違う2つの世界の共通点を見つけるものだ。例えばここに、「ととのいました! おやこで『脳活』!なぞかけドリル」という本がある。この中から例を出すと、

「人気カメラマンとかけて、幽霊ととく。その心は、どちらも『とりつかれて』ぐったりします」

「修学旅行の費用とかけて、今年の新茶ととく。その心は、どちらも『つみたて』がいいんです」

 

 

だそうだ。どうだろうか。見事に2つの世界を繋いでいないだろうか。2つの世界を繋ぐトレーニングとして、なぞかけはもってこいなのだ。ただ注意が1つ。このなぞかけも、ただのなぞかけで終わらすのか。それとも子どもを非行に走らせないトレーニングとして活用するのかは、2つの世界をいかに繋ぐかにかかっている。世の中には本を読んで、その本を実生活に活かせる人と、本を読んだだけで終わらせる人がいる。いかに抽象的な概念を現実の生活に活かせるか。ここにも、2つの世界を繋ぐことができるかどうか、の分かれ道がある。

 

 

今日からできる具体的なドリルとして、なぞかけを使ってみてはいかがだろうか。上手くなぞかけを、子どもの非行を防ぐために活用するのだ。

 


 

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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

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