国語とは言葉を操る力を育むもの〜国語が子どもをダメにする

2018.06.30 (土)

現在の国語教育の一新を提言する本です。現在の国語教育をダメだしし、論理的思考力を育む国語への変革を促す内容です。

 

 

今の国語教育の問題点の一つは、感性が重要視される内容になっているというものです。倫理や道徳のような内容になっていることへの危惧です。本来国語とは論理的思考力を育むもの。表現のツールである言葉を操り、他人を納得できるようになること、頭の中を共有できるようになることが目的のはずです。

 

 

ですが、今の学校教育はそうではないというのです。言葉を操る言わばツールとしての国語ではなく、操る中身に重点を置く、内容を重視する国語になっている、というのが著者の主張です。一見、道具としての国語ではなく、内容に重点を置く国語の方がいいように思えますが、そうではありません。

 

 

国語とはあくまでも言葉を自在に操り、人を納得させられる言葉や文章を作られる技術を養うもののはずです。価値観や道徳観とは別のところに力点が置かれるはずなのです。本書では「ワインとグラス」と例えています。国語で扱うのは、内容であるワインではなく、形式であるグラスなのです。

 

 

おそらく、中身まで踏み込むのは国語の領域ではないのだと思います。極端に言えば、よくないメッセージであってもいい。それをいかに伝えたらいいか、その技術を磨くのが国語という教科ということです。

 

 

本書では感性重視の国語への批判の他に、「読解偏重・難解複雑信仰・長文速読主義」であることも、今の国語教育の大きな問題点だと述べています。

 

 

「感性の国語と、読解偏重・難解複雑信仰・長文速読主義の国語を排除し、論理的思考力を養う国語へと変えよ」というのが本書のメッセージなのです。

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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