子どもの非行を防ぐために、親は子どもから離れたほうがいい(その2)

2019.09.21 (土)

では子どもを保育園に預けて、親はどうするべきか

 

 

では、子どもを保育園や幼稚園に預けて、親はどうするべきなのか。自分の子どもをセーフティネットである保育園や幼稚園に預けた後、親はいかにして過ごすべきなのか。

 

 

ここは自分で考えるべきであり、各家庭でもそれぞれ事情が異なるであろうから、矯正することはできない。何より、答えには自分でたどり着く方が、物事を進めやすい。けれどそれだけではどこか投げている感じがするので、理想という形で述べておこう。親は、自分自身の未来に向かって投資するべきなのだ。子どもではなく何者でもない、親自身の未来に向かって、である。自分の夢に向かって、と言ってもいいだろう。

 

 

こんなことを言うと、「そんなに大それたことは望んでいない」とか「子どもが成長してくれればそれでいい」と言う人が出てくるが、その態度が、子どものためになっていないのだ。もっと本音を意識した方がいい。そんなものが本音ではないことは、誰もが知っている。建前でしかない、謙虚な姿勢であることは知っている。

 

 

もっと自分の子どもを思うならば、子どもにきちんと成長してほしいと望むのであれば、なおさら自分に正直に、自分に素直に、自分の夢や未来を思い描いた方がいい。子どもに姿勢を見せよう。夢や未来を思い描く姿を見せよう。子どもに、自分を抑える人間になってほしいだろうか。子どもに、自分の未来や夢を諦める人間になてほしいだろうか。そんなことはないだろう。

 

 

冒険をして、夢を諦めず、目標に向かって努力する。そんな子どもに、そんな大人に成長してほしいのではないか。だとしたら、一番近い存在である親がその姿を見せなくてどうする。人目を気にして、子どもの目を気にして、世間体を気にして、縮こまっている場合ではない。

 

 

一人の成長した、自立した、独立した人間としての姿を見せる、格好の機会なのだ。自信を持って「あなたもこんな風になりたいのなら努力すれば?」という態度をとればいいのだ。そして、そのための方法を手取り足取り教えるのではなく、何もしないで突き放すのだ。それでこそ子どもは「親は何もしてくれなかった」と思い、自ら道を切り開こうとするのではないか。

 

 

親がするべきことは、自分に正直になること。自分の夢を追いかけることなのだ。謙遜している場合ではない。その謙遜という態度が、どれほど子どもの夢を奪っていることか。自分の夢や未来を追いかける、と言っても、これは決して華々しいことではない。泥にまみれた道だ。おそらく簡単には夢や未来を実現させることはできない。跳ね返されて、突き飛ばされて、それでも歯を食いしばって食らいつく。本当にこの先に未来があるのかどうか、本当に達成できるのかどうか、全ては未定である。分からない。もしかしたら、突き飛ばされて、それまでの努力が無駄になってしまうかもしれない。けれど、それでも食らいつこうとして頑張るから、そこに引きつける引力が生まれるのだ。子どもにとっても魅力的にうつるのだ。

 

 

子どもの頃の夢は何だったか。自分はかつて、何に夢中になっていたか。自分が自分でいられる、本当の時間は何をしている時なのか。そんなものを意識するべきだ。もう一度、問い直すのだ。これは決して子どもをないがしろにした姿勢ではない。子どもを思うから、子どもの成長を願っているから、子どもの自立を信じているからこその選択である。

 

 

もう一度思い出してみよう。自分が一番楽しかった時を。本を読んでいた時であろうか。部活で仲間と一緒にスポーツをしていた時であろうか。自分が知らない土地を旅していた時であろうか。あるいはそのどれもであろうか。何も、子どもができたからと言って、それらを手放すことはない。何も子どもに成長してほしいからといって、それらを手放す必要ない。むしろ手放す方が子どもにとって悪なのだ。なぜなら、夢を諦めずに這いつくばってでも追いすがろうとする姿勢を身近で見る機会が失われるからだ。

 

 

泥にまみれて、必死でもがく。自分の夢や未来を実現するために、上を見ている。そんな姿を子どもに見せる。自分も夢や未来を諦めない。子どもと親、どちらもハッピーになり、どちらにとってもメリットがある。決して楽な道ではないし、周りを気にしない、図太い精神が必要かもしれない。普通や当たり前でない人をバッシングしない、周りの寛容さも必要だ。けれど、これが子育てのあるべき姿だと思っている。

 

 

子どもを預けて自分の未来に投資する。それが本来の親のあるべき姿なのだ。

 

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