なぜ、子どもの嫌な部分が気になるのか〜子どもの気になる性格はお母さん次第でみるみる変わる

2019.09.22 (日)

 

子育てとは、拡大鏡を見ているようなものである。

 

 

「なるほど、そういう言い方もあるな」と思いました。自分の子ども、可愛いはずなのに、性格が気になる。そんなことはないでしょうか。可愛く思う。それは間違いない。けれど、受け入れられない性格がある。「直してやりたい」と思う性格がある。ビビリだったり。口が悪かったり。怠け者だったり。神経質だったり。マイペースだったり。そんな可愛いはずの自分の子どもなのに、どうして性格の嫌な部分が気になるのか。

 

 

それは、子育てとは拡大鏡を見ているようなものだからです。自己中ってことなんです。親である自分が。例えば性格にもいろいろあって、親自身にも性格ってのはあると思うんですが。自分の嫌な性格っていうのは、普段から意識しているはずです。親自身も、自分の性格っていうのは把握していて、意識しているにしろ意識していないにしろ、「自分のこんな性格が嫌だ」「自分のこんな性格を直したい」って思っていると思うんです。

 

 

そこだけ大きく見えているんです。それが個性であって性格であって、感情や行動のパターンということになります。フィルターによって、それを拡大して見てしまっているんです。

 

 

人それぞれには、立ち位置とフィルターというのがあります。偏見や個人的な感覚のことをいうのですが、この立ち位置とフィルターには、「特定のものが見えない」「特定のものや部分が実際よりも大きく見える「特定のものや部分が実際よりも小さく見える」「歪んで見える」「メモリ付きで見える」などの効果があります。

 

 

だから、数ある性格の中でも、特定の性格が自分で木になるんです。だから自分以外の人(子ども)を見ても、そこだけ強調されて見えるんです。例えば、私は自分の臆病さが気になります。子どもの頃から周りを気にしていて、ビビリだった。自分で自分の性格が嫌でたまらない。普段からビビりとか臆病という性格が気になってしまう。すると、他の人を見てもビビりとか臆病な性格が強調されて見えるんです。「あ、この人は臆病だな」とか「この人はビビりでなくていいな」とか。立ち位置とフィルターによって、特定のもの(ビビりや臆病な性格)が拡大されて見えてしまう。

 

 

それが、特に子どもだと顕著なのでしょう。子どもだと、可愛いですから。「立派な大人になってほしい」とか「キチンと成長してほしい」と思います。理想とする姿まで持っていくのに、余計なブレを許さなくなってしまうのではないでしょうか。ブレている余裕を許さず、最短距離で理想の大人まで持っていこうとする。少しのズレも見逃すまいと、顔を近づけてみるようになってしまう。すると、余計に拡大されてしまうんです。普段から自分が気になっているものが。これっていうのは、自己中以外の何物でもないでしょう。

 

 

他人からすれば、そこまででもないのだと思います。子どもの性格なんて。臆病でも、口が悪くても、怠け者でも。気にならない程度。数ある性格の中の一つ。あるいは向こう側から見える人もいるかもしれません。臆病は優しさ、口の悪さは素直、怠け者は人目を気にしない、と言い換えられますから。親である自分としてはデメリットに見えても、メリットに見える人もいるかもしれない。けれど、それに気づかずに矯正しようとします。成長するのに、立派な大人になってもらうのに、最短距離で進めようとするから、個性をなくそうとして、自己中になってしまう。

 

 

立ち位置とフィルターのなせる技ですね。特定の個性が気になるフィルターと、親という立場の立ち位置。両方があるから、子どもの嫌な部分が気になるのです。

 

 

どうやってこの立ち位置とフィルターと言う偏見をなくせるのか。まずは気付くことでしょうね、自分は立ち位置とフィルターを持っている。人間は立ち位置とフィルターを通してしか、物事を見ることができない。ということを肝に命じて、普段から過ごすことです。

 

 

で、離れることも必要だと思います。子どもから。可愛いから顔を近づけてしまうんですけど、それだと全体が見えなくなってしまいます。子どもが可愛いからこそ、子どもを単体でなく、もっと大きな枠である社会や人間の中で見るようにします。そのためには、距離を置くしかないのでしょう。可愛いからといってそればかり見ようとしても、それは子どものためにならないし、自己満足でしかありません。

 

 

それと、やはり共通点を持つことで、嫌な部分が気になるのを抑えられます。ハッキリとした具体的な共通点を見つけるのでなく、抽象的な「なんとなく」の似ている部分を感じるのです。「どこか自分と似ているなあ」とか「自分も昔はこんなだったな」とか。そうすると、途端に嫌な部分を矯正しようとする牙や爪は削がれていくのではないでしょうか。自分と似ている存在に対して敵対心を持つなんて、どこか滑稽ですよね。どんぐりの背比べをしているようで、馬鹿げています。そんな「自分と同じだな」という感覚が、思いやりや、相手の身になって考える、と言われるものなのだと思います。

 

 

子育てとは、拡大鏡を見ているようなものである。親という立場、普段から気になっている自分の性格。立ち位置とフィルターを通すと、子どもの嫌な部分が気になってしまうのです。

 


 

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