初詣は補導されるのか
「初詣は補導されるのか」ですが、補導される可能性はあります。とりあえずは、補導の対象にはなります。補導の「深夜徘徊」の部分です。
補導というのは不良行為少年(男も女も「少年」と呼びます)に対して行われるものですが、17個の不良行為の中に「深夜徘徊」があります。初詣は夜中に行くものなので、この深夜徘徊に該当する可能性があるのです。補導対象の深夜徘徊は、どこの都道府県も「午後11時〜午前4時」と定めているところがほとんどのはずです。ですので、初詣に行くとしても、この時間帯を避ければ、補導されることは確実にあり得ません。時間帯は明確に線引きされているので、確実に避ける方法といったら、深夜徘徊の時間帯を避けることが挙げられます。
ですが、「初詣に行くのは夜中」という人が多いと思うので、その際の対処法ですが、まずは「親と一緒に行く」ことが挙げられます。親と一緒であれば、補導されることはありません。そもそも補導というのが、「親の意向に沿わないで」とか「親に内緒で」とか「親に反抗して」というニュアンスのある行為に対してなので、親と一緒にいれば、補導から除外されるのです。
「親でなくともいいのか」というと、微妙なところです。「成人した人と一緒であればいいのか」というと、そうではありません。例えば職場の先輩とかバイト先の先輩とか。というのも、そのような「先輩」と呼ばれる人間が、少年の親の意向に反して少年を連れ回している可能性もあります。そうなると、青少年育成条例の連れ回しで先輩が検挙される可能性もあります。先輩が犯人で、被害者が少年です。午後11時以降で、親の承諾なしに成人と未成年が一緒にいれば、「連れ回し」と見られことはほぼ確実ではないでしょうか。
だから結局は、補導されるのを確実に避けたいのであれば、「午後11時〜午前4時の間は出歩かない」それか「親と一緒に行く」というのが方法になります。
だけど「どうしても深夜に初詣に行きたい」というのであれば、補導される可能性を減らす方法はあります。まずは騒がないことです。初詣というと、中にはお祭りと勘違いしてどんちゃん騒ぎする輩もいます。こうなると「周囲に迷惑をかけている」ということで、補導しやすくなります。「あいつらを注意しろ」という雰囲気も出来上がるので、警察が動きやすくなるのです。
それと、「人混みに紛れる」ことです。これは「時間的に」と「場所的に」です。時間的にとは、多くの人が初詣に行きやすい時間帯に動くことです。誰も初詣に行かないような時間帯(例えば3時過ぎとか)を避けたほうが無難でしょう。周りに誰も初詣客がいないのに、「初詣に来ました」と言っても説得力がありません。警察から「ただ遊び歩いているだけなんじゃないの?」と疑われてしまいます。多くの人が初詣に行きやすい深夜12時周辺にであれば、多くの人がいます。人混みに紛れて警察から発見されることも減るでしょうし、「初詣に来ました」というセリフに説得力が生まれます。
それと場所です。「初詣に来ました」と言っても、神社から遠い場所だと、警察から「本当に初詣? ただ遊び歩いているだけなんじゃないの?」と疑われるでしょう。神社と自宅の対角線上から大きく外れていると、「初詣」というセリフに説得力がなくなります。神社と自宅の対角線上から大きく外れないこと。それと、ほとんど人が来ないような人気のない神社だと、同じように「初詣に来ました」の説得力がなくなります。ですので、人混みに紛れることができるような場所・神社を選びましょう。
このように「初詣と補導」という内容で話してみました。法律というのは線引きが曖昧で、なかなかはっきりとした基準を示せるものではありません。初詣で警察に見つかった際に補導されるかどうかは、最終的には、出くわした警察官の判断になります。その警察官が「初詣だし、このくらいは大目に見てやるか」と思えば補導されないでしょうし。その警察官が「最近は子どもが巻き込まれる事件が増えているし、ダメなことはダメだと教えてやることが子どものためだ」などと考えれば補導もされるでしょう。
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