子どもの非行を防ぐには哲学を学べ

2019.02.24 (日)

よく私も「具体に囚われないようにするには思い込みをなくす」なんて言っています。子どもをフラットな視点で見ることは、感情的にならずに冷静に判断することにもなりますし、そうすると感情的になっていたのでは見えなかったものが見えてくるようにもなるんですよね。

 

 

思い込みをなくせば見えてくるものがある、なんて、大昔から言われていることなんですよね。

 

 

「知は力なり」なんて言う言葉を残したイギリスのフランシス・ベーコンは、16世紀から17世紀にいた哲学者なんですが、「知を得るためには、一切のイドラを排除せよ」って言っているようです。

 

で、イドラについての説明ですが、イドラっていうのは思い込みって訳すことができるようです。元々はラテン語のイドルム(幻影とか偶像)っていう意味らしいですね。ベーコンは4つのイドラを提唱しています。種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラ、劇場のイドラ、という4つです。

 

 

まず種族のイドラっていうのは、人間であるがゆえの思い込みです。よく例として言われるのは、天体ですね。例えば地球にいると、夜には月が光り輝いて見えます。月そのものが光っているように見えるんですけど、これって太陽の光が反射しているだけなんですよね。月そのものに光源はないんです。だけど、それってなかなか地球にいると、体験しづらいですよね。人間であるがゆえの限界です。

 

 

次に洞窟のイドラっていうのは、自分の経験による思い込みです。人間は一回しか人生を経験できないんで、自分の経験が他の人間にも適用できる、自分の経験が他の全ての人にも当てはまるって無意識のうちに考えてしまいがちですが、この勘違いのことです。例えば、自分の地元って愛着が湧くと思うんです。一箇所にしか住んだことがないのに、そこが日本で一番住みやすい場所だと思ってしまう。だけど、実際は住めば都であって、住みやすい場所なんていくらでもあるわけです。経験がないと、視野が狭くなってしまうんですよね。

 

 

それから市場(いちば)のイドラです。これは、人が多く集まる場所で流れている噂に踊らされてしまうっていうイメージだと思います。現代でいえば、安易にネットニュースとかツイッターを信じてしまうことです。人が流している情報なんて、出所もわからないし、そもそも言葉の定義だって曖昧だし。そんなものを信じてしまうのは愚の骨頂なわけです。

 

 

最後に劇場のイドラです。権威ある人、伝統がある大企業、大御所、そんな人の言うことを信じてしまうってことです。本屋にもよく権威を借りたタイトルの本が並んでいますよね。「ケンブリッジ大学流の〇〇」とか、「東大生が選んだ〇〇」とか。そんな、権威あるものに囚われず、現実を見ましょうってことです。子どもの就職先では、いまだに大企業の方に目がいってしまいますし、塾選びでも有名なところの方を選んでしまいがちなのではないでしょうか?

 

 

というわけで、私が子どもの非行を防ぐために「思い込みや偏見や先入観をなくした方がいい」なんて言っても、それって言うのは何百年、下手すると何千年も前から哲学の世界では言われていることなんですね。

 


 

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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

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