非行を防ぎ、素直な子どもへ

なぜ読書が子どもの非行を防ぐのか

子どもが非行に走るのを防ぐために、読書をお勧めします。

非行に走る子どもは、非常に狭い世界で生きています。物事を多角的にとらえることができず、ごく狭い一方通行の見方でしか社会を見ることができていません。「自分以外の考えも世の中には存在する。もっと広い世界が世の中にはある。バカなことなどやっている暇はない。」ことを、読書を通じて理解させるのです。

他人の意見に売れると、寛容的にもなります。非行に走る子どもの多くは寛容さに欠けます。他の存在や意見を認めることができず、「いいよ、いいよ。そのくらい。」と、相手を許すことができません。

読書を通して他の人の意見に触れられれば、多角的に見る目を養うことができるのです。「そういう意見もあるのか」と、自分以外の意見に接する機会を読書は作ってくれるのです。

どのように子どもに本を読ませるのか

まず親が読んでいる姿を、子どもに見せることです。何も子どもに読書についてレクチャーしたり、勧めたりするだけが本を読ませる方法ではありません。伝染や感染も方法です。本を読む姿が近くにあれば、そのオーラは子どもに伝わります。

本を読んでいる人が放つ、知的、集中、好奇心、といった雰囲気は、間違いなく周りに刺激を与えます。その姿を見ていれば、感化されない子どもはいないはずです。

次に本棚への置き方ですが、表紙が見えるように置くのがコツです。本をとって読みたくなるように、表情豊かな表紙の部分を見えるように置くのです。

背表紙だけでは、どうしても訴えかけるものに欠けます。部屋の中に目線を走らせた時に、見過ごしてしまうのです。ですからやはり、面積の大きい表紙が見えるように配置するのが理想です。本屋さんでも、平積みにしてある本はつい、手に取ってしまいます。

表紙が見えるように置くにはスペースが必要です。そのために、いらない本は捨ててしまいましょう。断捨離です。「無いよりはあった方がいい」という理由だけである本は生産性が低いです。

確かに無いよりあった方がいいのかもはしれませんが、もっといい本があるのであれば、あるだけの本は捨ててしまう方が良さそうです。コアに必要な本を残し、残りの本は、スペースを確保するために処分してしまいましょう。