本を読む人だけが手にするもの 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.09.04 (月)

 

読書や、本好きな人をよいしょする内容の本です。本を読む習慣がある人にとっては気分がよくなる本です。やや大げさによいしょしている感もありますが、読書の効能を再確認できる内容です。

 

 

本書にもある通り、本を読むことで得られる一番の効能は、人の意見に触れられることだと思います。人の意見に触れることで、物事を多角的に捉える味方ができるのです。

 

 

その本で述べている著者の話がいいものだったら、素直に自分の思考の肥やしにすることができます。それまで持っていた自分の意見の柱を太くするように、その著者の意見を、自分の意見に付け足すことができるのです。

 

 

その本で述べている著者の話がとてつもなくいいものだったら、それまでの自分の意見を捨てて、著者の意見に乗り換えることも可能です。それまでの自分の意見を180度変えるほどの出会いも本にはあります。

 

 

その本で述べている著者の話が共感できないものだったら、「そういう考えもあるよね」と寛容に受け止めながら「でも自分ではこう思う」と自分の意見をより強くすることができます。反対意見を打破するための考えを持つことができるので、自身の意見をより強固にすることができます。

 

 

私たち人間に与えられている時間は、今のところ100歳弱です。ですが、読書で他の人間の貴重な体験を追体験することで、100歳弱という時間を制限をカバーすることができるのです。

 

 

戦争に行った体験、いじめの体験、大きな仕事を成し遂げた体験。とても1人ですべての体験をすることはできません。本を読み、深く洞察された他人の体験を、自分の意見を作るための糧とすることができるのです。

 

 

本書の最後には、著者オススメの50冊が紹介されています。この書評が素晴らしく、読んでいるとどんどんその本が欲しくなります。

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