本音と建て前

2017.09.03 (日)

本音で話した方が世の中は得です。安易に建て前を使わない方が上手くいくことが多いです。

 

 

確かに本音を話すのは難しいです。うまく言葉が出てきませんし、何が自分の本音なのかも簡単にはわかりません。「これが自分の本音なのだろうか」という不安もあります。

 

 

普段から考える癖をつけておくと、本音を話しやすいです。「自分の本音はどれなのか」「自分はどうしたいのか」「自分の好みや性格はどんななのか」を考えて、ある程度方向性をわかっていると、いざという時に本音を話しやすいです。

 

 

例えば日本社会のダメなことに「曖昧にする」というのがあります。明確な基準が存在しそうなところにグレーゾーンがあったり、公的な立場の組織がご都合主義だったり。立場のある人の言っていることが矛盾していたり。

 

 

これらは全て、本音を話さないことに起因します。

 

 

例えば警察組織です。思うに、日本の社会は警察に理想を求めすぎです。公平中立で、清廉潔白で…。ですがそんな警察官はおそらくいないでしょう。地に足のついた仕事をしようとしたら、理想を求めてばかりもいられないのだと思います。

 

 

社会が警察に理想を求め、それに対して組織的には応えようとします。警察組織としては、社会が求める理想の警察官像であるように努めます。ですが実際にはそんなことできるわけがないので、末端の警察官が、どう動いていいかわからなくなるのです。

 

 

社会が警察に理想を求め、警察組織も無理に理想に応えようとすることが、本音と建て前を生むのです。理想の警察組織なんてものは、存在不可能です。出来もしない完璧な警察官を目指すことをやめて、「できないことはできない」と言えばいいのです。

 

 

本音を話すことで、曖昧にすることがなくなるのです。

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