非行相談の目的は何か

2017.03.13 (月)

非行相談は、相談者の状況を明らかにするのが目的です。

 

 

相談者は、子どもの非行を改善したいと思っています。そのためには、相談者や子どもを取り巻く環境を知らねばなりません。相談者自身のことを知るために、相談を利用するのです。

 

 

自分や自分の周りのことほど、自分ではわからないものです。遠くにいる他人ほど、その人がどういう状況かはわかるのですが、自分や自分に近しい人ほど盲目になります。見えるものも見えません。だから相談を利用して、第三者に自分自身のことを見てもらうのです。

 

 

スタバでコーヒーを飲んでいる際、隣の20歳代の男女がこんなことを話していました。「●●ちゃんが社会人になってもバスケをしてるけど、面白くないなさそう。多分、一緒にプレーしてる人が、みんなバラバラで目的も目標も違うから面白くないんだよ。チームプレーはあっても結局は個人プレーがよりウェートを占めているみたい。絶対、引っ張ってくれる指導者が必要。」

 

 

私はもちろん●●ちゃんを知りませんが、とても的確に状況を説明しているのではないかと思いました。この男女は、もしバスケの事で悩んでいるのが自分自身だったとしたら、状況をこれほど的確に説明はできなかったでしょう。現状やら改善策やら、説明はできなかったでしょう。やはり人は、「自分のこと」よりも「他の人のこと」の方が、うまく理解できるし説明できるのです。

 

 

非行が問題になるのは、自分の子どもが非行に走った時なので、親としては盲目になってしまいます。思いを寄せる子どもの事を、冷静に見ることなどできません。そこで現状を把握するには、やはり冷静な目で見てくれる第三者の存在が必要なのです。

 

 

非行相談は、相談者自身の現状を明らかにするためなのです。

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