子どもにもわかりやすい話の仕方とは
子どもにとってもわかりやすい話は、具体と抽象を使うとうまく説明できます。それは具体と抽象をうまく往復させることです。
相手に理解してもらうには「何を言いたいのか」を何回も繰り返し伝えることが必要なのですが、その際に「具体的な説明」と「抽象的な説明」を使い分けると、話しやすいです。抽象度(具体度)を変えて繰り返し伝えるのです。
例えば「始めに結論」とはよく言われることなのですが、結論ではなく「要約」と言った方がわかりやすいと思います。これは、抽象度の高い話のことです。
「一番ホームで降りたらタカシが急に‥」「東京駅南口改札のところで帽子をかぶったアキが笑って‥」などと具体的なことを最初から並べても、誰も話を最後まで聞いてはくれません。まずは抽象的な話をするのです。
抽象的な話は個々を伝えることはできませんが、全体を薄く伝えることができます。「帰宅途中にあった面白い話」と始めに伝えれば、後から個々の具体的な話も生きてきます。
全体の流れを抽象→具体としつつ、具体的説明と抽象的説明をうまく往復しながら伝えるのです。具体と抽象を意識すると、「どんな組み立てで説明をしたらいいのか」や「次にどんな説明をするべきか」が見えてきます。「次はこの抽象度の説明がいいかな」とか「このくらい具体的な方がいいかな」という具合です。
具体と抽象の応用は、人間が生きていくうえでの色々な場面で使えます。「話を相手に伝える」と言う身近な行為でも、具体と抽象を意識することはとても有効です。
子どもにとってもわかりやすい話の仕方とは、具体と抽象を意識することなのです。
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