非行に走る子どもの家庭環境とは
「暴力的」、「放任」、「先が見通せていない」が、非行少年の家庭からよく感じる印象です。
「暴力的」というのは、家族の人の言葉使いが荒かったり、態度が横柄たったり、話した雰囲気が威圧的だったりです。この辺りは家族の背中です。
「放任」というのは、家族が子どもに対してあんまり興味が無いような感じです。愛情が薄いというか、子どもの言動が自分に関係ないと思っているような。
子どもの行動に対して聞いても「だから?」という態度です。おそらく子どもよりも優先されるべきものかあるのだと思います。子どもの行動を把握していないのも、放任に当たります。深夜に子どもがいなくなっても、どこに行ったのかわからなかったりです。
家族が放任だから非行に走ったのか。それとも非行に走ったから、家族は放任になったのか。おそらく両方でしょう。
「先が見通せていない」というのは、「こんな事をしていれば、いずれこういう結果になるだろう」「子どもとこのように接していれば、いずれこのように成長するだろう」というのが読めていない感じです。将来の起こりうる事に対して予測ができない、という意味です。
たしかに子どもにもその家族にも、一概には言えない深い事情があるのだと思います。この状態に至るには、相応の過程があったはずです。
それにこれらの家庭環境ってのは、なかなか自分たちではわからないのだと思います。自分の家の環境がどういう状態で、どこに向かおうとしているか。特に子どもの非行に関しては、他者であれば見えるものが、当事者には見えません。
「暴力的」、「放任」、「先を見通せていない」が、私が非行少年の家庭環境から感じる印象です。
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