非行問題とはどういう意味ですか? 大人が犯罪を犯すのとは意味が違いますか?

2020.02.25 (火)

非行問題とは、未成年者の犯罪に関する問題、という意味です。

 

 

非行少年とは少年法上、犯罪少年、触法少年、ぐ犯少年のことを指します。

(1)犯罪少年

罪を犯した(刑罰法令に触れる行為をした)、14歳以上20歳未満の少年

(2)触法少年

刑罰法令に触れる行為をした、14歳未満の少年

(3)ぐ犯少年

保護者の正当な監督に服しない性癖があるなど、一定の事由があって、その性格又は環境から判断して、将来、罪を犯し、又は刑罰法令に触れる行為をするおそれのある少年

 

 

となっています。なので非行問題とは、まだ大人になっていない未成年者の犯罪に関する問題のことになります。

 

 

未成年者の犯罪には、いろいろな問題がついて回ります。これが大人の犯罪と何が違うのかと言うと、まずは未成年者が未熟な存在だと言うことができます。このコラムを読んでいる人が未成年者なのであれば、もしかしたら「そんなことはない!」とか「自分は大人と同等だ!」なんて思うかもしれませんが、僕から見ればまだまだ未熟です。

 

 

警察官をしていると、いろいろな年代の人に対して嫌なことをやります。警察官っていうのはスポーツでいうレフェリーのようなものなので、フィールドから逸脱した者を排除する役割です。試合という視点から見ればレフェリーのすることは必要なことでも、プレーヤーからすれば嫌なことをしてくる存在でしょう。

 

 

そんな嫌なことをする存在である警察官は、職務質問なり、交通違反の取り締まりなり、社会で生活している人にとっては嫌なことをします。される方は、うまく逃げようとするし、警察官としては逃げられないように策を練るのですが、やはり年配の人の方が大変ですよね。若い人の方が、扱いやすいです。

 

 

もちろん、綺麗に年齢や年代でハッキリと分けられるものではないので大体の傾向ではあるのですが、職質しようとしたり、交通違反できっぷを切ろうとしたりするときに、若い人であればうまく口車に乗せられるのですが、自分よりも年配の人が相手になると、一筋縄ではいかなくなります。2歩3歩先を考えて口車を用意しないと、うまく自分のペースで話ができません。うまく口車に乗せられません。

 

 

これは恐らく犯罪を企んでいる者にも言えることで、犯罪を企んでいる人間が騙そうとか、犯罪の対象にしようとすると、やりやすい・口車に乗せやすい人間を相手にするので、未成年や子どもを対象にすることが多いはずです。

 

 

未就学児や小学生なんかが口車に乗せやすいのはもちろんですが、18歳や19歳の子どもでも、やはり社会経験の足りなさから騙されやすさを感じます。インターネットを僕たち大人の世代よりも身近に感じているし、若さから来るエネルギーや勢いは持っているのですが、それでも深さがない。

 

 

そんな未熟な存在である未成年が犯罪を犯した際、果たして僕たち社会は、その未成年に罪を着せるべきなのでしょうか。未成年は自分たちの意志で生きている、というよりは、大人の影響で生きている側面が強いです。思考のみならず、実生活だって大人に依存しています。

 

 

そんな未成年にも、大人と同じように、犯罪を犯した際に罪を償わせるべきなのでしょうか。犯罪は大人の影響である側面が強いのに、それでも正義という名の司法でバッサリと切ってしまうべきものなのでしょうか。

 

 

かといって、簡単に「じゃあ許せばいいじゃん」という問題でもありません。というのも、未成年の犯罪被害にあった被害者やその家族にとってみれば、犯人が成人だろうと未成年だろうと、そんな事は関係ないからです。例えば自分の身内が殺されたとして、「犯人は高校生だった」「犯人には責任能力がなかった」「犯人は精神的に疲れて病んでいる状態だった」と言われて、それだけで煮えくり返った気持ちが収まるでしょうか。決して収まるものではないでしょう。

 

 

未成年と言っても、見た目は大人と変わらない、大人びて背も高く体格もいい未成年もいます。彼らが反省している態度を見せず、居直ったりして生意気な態度をとってでもいたら、決して「未成年だから」という理由で「罰を軽くしてあげてもいいのではないか」なんて思わないでしょう。

 

 

とは言え、未成年ということは「若い」ということであって、更生できるチャンスは年配の人より多いのも事実です。若いのであれば、この先の人生も長いので、更生させる時間はたくさんあると言えます。未成年者は、良くも悪くも周囲の影響を受けやすい存在です。周囲の影響を受けて非行に走ったのであれば、非行に走らずに更生させるのも、周囲の影響次第では比較的容易にできると考えられます。

 

 

 

……というのが、大人の犯罪ではない、未成年者の犯罪にまつわる諸問題の入り口です。未成年は社会的にまだまだ未熟な存在ですし、良くも悪くも周囲の影響を受けやすい。そんな未成年に、大人と同じように罪を着せてもいいのか。更生のチャンスはあるだろうし。かと言って被害者感情としては許せないし。というジレンマが非行問題にはまとわりつくのです。

 

 

 

 

 


 

 

 

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