非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもの非行は、我々子を持つ親が思っているよりも早く訪れます。

確かに非行のピークは中学生です。統計的にも、高校生や小学生よりも中学生の非行件数が目立ちます。小学校から中学校に進み、新しい環境や友人の影響で非行に走る・・というのはよく聞く話です。

しかし、非行には個人差があり、遅く非行に走る子どももいれば、早期に非行に走る子どももいます。早期に非行が始まり改善しなければ、それだけ非行の期間が長くなり、症状が重くなります。更生させるのが難しいという意味です。中学生から非行に走る子どもよりも、小学生からずっと非行を続けてきた子どもの方が、より悪く染まっている・・という感じです。

非行が始まるのは、早くて小学校低学年です。「悪い事をしている」という意識が出てくるのが、小学校低学年の頃です。小学校低学年は、基本的な善悪の判断を身につける時期です。

以前、万引きをした中学生から聞いた話です。

「親の財布からお金を抜いていたのは、幼稚園の頃からやっていた。けど悪い事だと知らず、兄貴から言われるままに、親の財布からお金を抜いていた。悪い事をしているという意識が出てきたのは、小学校２年生くらいからだった。万引きをしてきつく怒られて、悪い事をしてしまったと思った記憶がある。」

この中学生は、小学校２年生の頃から「悪いことをしている」という意識を持ちながら、万引き等をしていたそうです。

非行は、我々子を持つ親が思っているよりも早くやってきます。早め早めの非行対策が、素直な青年期を作ります。