どのような家庭の子どもが非行に走るのか

2019.06.29 (土)

どのような家庭の子どもが非行に走るのか。「そんなものは人それぞれだろう」「そんなものは各家庭で違うだろう」と言いたいところではあるが、そうでもない。まるっきり分からないわけではない。というのも、非行少年を数多く見ている、という事実があるからだ。おそらく一般的には、自分の家だけしか見ていない人や、自分を中心とした半径数メートルの範囲の家庭しか知らない人が多いのではないだろうか。もちろん、ネットで調べればいくらでも探せる。非行に走った子どものいる家庭や、犯罪者が出た家庭の家。おそらくネットにあふれているだろう。けれど、ネットに流れているのは断片的な情報でしかない。10あるうちの、おそらく1とか2しか流れていないだろう。ある家庭の、ごく一方向からの見方でしかない。

 

 

 

それは、実際に見て感じるのとは明らかに違う。ネットの方法だと、ただでさえ断片的なのに、それを披露センサーも限られている。ウェブサイトに載せられる情報も断片なのに、その情報をウェブサイトを通してしかみることができないとなると、さらに通り道は絞られることになる。

 

 

ウェブサイトで見るのと、生で見るのと、その差は明らかである。生で見れば温度感も感じるし、何より立体的に見ることができる。少なくとも、見るもののの目の前にあるのは、制限されていない、生のままの現実なのだ。

 

 

というわけで、どんな家庭の子どもが非行に走りやすいのか。それは、気づいていない家庭の子どもである。自分の子どもが非行の気があることに気づいていない家庭の子どもである。同じように万引きをしたとしても、心配している家庭の子どもは、程度が浅い。「うちの子どもはこの先、犯罪者にでもなってしまうのではないか」という心配。客観的な視点を持っている親がいる家庭の子どもというのは、非行の度合いが低いのである。

 

 

非行の程度が深いのは、自分の子どもが非行に走りやすい気があること、もうすでに非行に片足を突っ込んでいることに気づかない家庭の子どもである。築いてくれれば、自分たちの意識の上でだいぶ違うだろうに、気づいてさえいないから、余計にタチが悪い。心配すらしていない。頭の中に非行の「ヒ」の字もない。そんな状態が、一番厄介な状態である。そんな家庭の親というのは、自身の素行が悪い。当然だ。子どもを自分に合わせて見ているから、子どもが非行に走っていることになど気づかない。自分の子どもがスタンダードな状態だと思っているから、「将来、犯罪者になるかも」などという不安が湧いてこないのである。それというのも、自分がもうすでに犯罪者気質であるから。

 

 

だから、安心していい。不安を感じている時点で、もうすでに一歩リードなのである。世の中には非行に走っている子どもがたくさんいる。子どもが非行に走るのを許している家庭がたくさんある。「自分の家のあんな感じなのではないか」「自分の子どもも、あんなのと変わらないのではないか」「自分もあんな風な親なのではないか」などと悩んでいるなら、安心してほしい。その状態は、非行の改善に向けて、一歩をすでに踏み出している状態である。

 

 

自分を客観視できているから不安なのである。自分を見つめる自分以外の目を意識できるから、至らない点が見つかるのである。鈍感で、自分以外のことを考えられなくて、そんなでは、たとえ子どもが非行に走ったとしても、いつまでたっても改善に向けて一歩を踏み出すことができない。

 

 

夢があったとして、その道に進めば進むほど、自分の至らない点というのは気になるものである。たとえば英語の勉強。海外に行くことになって、英語の資格を取ることになって、つまり必要に迫れられて、英語を勉強すればするほど、「自分はまだまだだ」と思うようになるだろう。たとえばプレゼン。プレゼンが上手くなりたいと思って、練習をすればするほど、周りの人たちは余計にプレゼン上手に思えてしまう。

 

 

要するに、自分が不安になる、気になる、ということは、もうすでにその道を進み始めているということなのだ。道半ばなのだ。不安なのはしょうがない。気になるのもしょうがない。真に目指すべき場所、非行の先にある素直さ、それは、その不安と戦った先にある。不安とともに過ごす先に、光がある。不安であるならば、それは進んでいる道が間違っていない証拠である。

 

 

矛盾に聞こえるだろうか。子どもが非行に走っているから、気になる。けれど、非行を直して素直に子どもを成長させる道というのも、その不安の向こう側にあるのだ。

 

 

昨今、子どもの教育において、大事なのは自主性だとか、積極性だとか、主体性といわれている。なんのことはない、物事を進めるには、自分ゴトとして行動する時が一番、パフォーマンスが高いのである。それは親も一緒。子どもの成長が気になる、子どもが非行に走るのではないかと気になる、ということは、自分ゴトとして考えられているのだ。そんな、不安や気になっている時が一番、生産性が上がる。高いパフォーマンスを発揮できる。子どもに対して、いい道を示してやることができるのである。

 


 

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