子どもを非行に走らせない秘訣がなぜ、車に興味を持たないことなのか
もしも子どもが非行に走るのを防ぐのであれば、車に興味をもつことをやめるべきではないだろうか。これは男に多い、つまり父親がやりがちなのだが、経済的に無理をしても、値段の高いクルマを買おうとする人が多い。スペースが大きい車や、見てくれの格好いい車や、スポーツカーや、外国産のブランドのある車や、威圧感のある車や。そんな車を所有しようとして無理をすることが多い。
たしかにその気持ちは分からないでもない。車に対して憧れを持ったり、車を所有することに興味を持つ気持ちは私にも分かる。けれどそれを許してしまっては非行を助長することになるのだ。理由は2つある。経済的な理由と、社会の風潮という理由である。
経済的な理由とは、「余裕がなくなる」ということである。経済的に家庭の余裕がなくなるのだ。金銭的に余裕がなくなると、身動きが取りづらくなる。子どもに対する教育費だって削らざるを得ないだろう。自分への学習費も必要だろう。勉強とは、10代や20代前半で終わりになるものではない。絶えず本を読んで、人の話を聞くことが必要だ。そのための学習費、自分に投資する学習費も圧迫することになるだろう。
車の値段は、上を見れば切りがない。「自分はこのくらい稼いでいるのだから、このくらいの値段の車を買っても大丈夫だ」という考えは危険だ。車に興味をみっていると、車に対する憧れをそのままにしていると、「このくらいの値段」というのは、必ず自分の稼ぎギリギリに設定してしまうものなのだ。つまり、年収500万縁の人が200万円の車を買って家計を圧迫してしまうように、年収1000万円の人は700万円の車を買って家計を圧迫してしまうのだ。低く稼いでいる人も、高く稼いでいる人も、車を買って家計を圧迫することに変わりはない。それは、年収が低かろうと高かろうと、自分が払えるギリギリに限界を設定して車を買ってしまうからである。
湯水のように生活費が湧いて出てくる源泉を持っている人には当てはまらないだろうが、誰もがそんな源泉を持っているわけではないだろう。みんな、必死になってお金を、生活費を稼いでるはずである。限りがある中でお金を使わなければならないはずだ。そんな中で、車に対する興味や憧れは、家計を圧迫する原因になりやすいのだ。
車のグレードに切りがなく、どこまでも値段の高い車が売られているように、男の車に対する憧れも天井がない。見栄や憧れにも、車の値段と同じ様にどこまでも高くなっていくものなのだ。
もう一つは、「社会の風潮」という理由である。どういうことか。経済的なものとは別に、車に対する憧れは、それだけで子どもの非行や犯罪を助長する要因になる。あおり運転がいい例ではないか。車や運転には、常に負のオーラが見え隠れしている。車を運転するということは、人に対してマウンティングするということなのだ。車を持てば、「自分の方がいい車を持っている」などと考え、車を運転すれば、「自分のが方がいい車を運転している」とか「自分の方が運転がうまい」などと考える。
そうやって階層をつけて周りをみるから、「他の人よりも自分のほうが」という意識で世の中を見るから、あおり運転などの犯罪が生まれるのである。車や運転は、「他の人よりも自分のほうが」という意識を作りやすいのだ。最近の車は、それをさらに助長している。いわゆるオラオラ系の顔を持った車が多いからである。フロントグリル部分が大きく、威圧感のある車が多い。車というのは、興味を持てば持つほど値段が高くなるし、値段が高くなればなるほどオラオラ系になるものなのだ。車に興味を持つというのは、そんなオラオラ系の雰囲気を社会に振りまく行為にほかならない。
「車に興味を持つ=車にお金をかける」であり、「車にお金をかける=オラオラ系になる」ということなのだ。子どもの非行を助長するものは、社会に蔓延するオラオラ系を容認する雰囲気である。「ワルであることが格好いい」のような、そんな物が、犯罪や非行を助長させるのだ。
もしも子どもが非行に走るのを防ぎたいのであれば、車に興味は持たないことだ。経済的に無理をするので家計を圧迫して余裕がなくなるし、オラオラ系の雰囲気を社会に振りまくことになる。
スピードを出して道路を走り、歩行者がいても無理に道路を通ろうとする。派手なフロントグリルの顔で運転し、歩行者に威圧感を与える。近くに他の車がはしっていれば、あおったり追い抜いたりして、マウンティングしようとるす。そんなオラオラ系の社会をつくる車に興味を持つことが、どうして非行や犯罪を助長させないことになるのだろう。ならないわけが無いではないか。
車に興味を持つことはもうやめよう。そんな幼い自分にもうそろそろ気づいた方がいい。車に興味を持たなければ、家計も圧迫しないし、非行や犯罪の原因であるオラオラ系の雰囲気を社会に振りまくこともないのだ。
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ようやくできました。「妄想スナイパー理論」です。タイトルとしては、「インパクトがある方が人目につくかな」と思って、こんなタイトルにしていますが、中身は「犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」になります。
思いやりってけっこう、掴みどころのないものだと思うんですよ。昔から「思いやりを持ちなさい」とか「思いやりが大事です」なんて周りから言われることは多いと思いますが、「それって何なの?」と聞かれた場合や、「それってどういうこと?」と深く知ろうとした場合、それと「どうやって持つことができるの?」となった場合に、うまく答えられないと思うんです。
そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。
スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。
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