非行の問題はお金で解決できるか
安倍首相が就任されて、「経済」「経済」と言われることが多くなりました。巷では、経済ニュースに人々が関心を寄せています。新三本の矢の一本目は強い経済であす。今後も日本はアベノミクスに重点を置かれるようですし、人々の関心は多かれ少なかれアベノミクス中心になるはずです。
非行とお金も、密接に関わっています。
「子育てはお金によるところが多い」というのも、寂しいですが事実です。
幼児や子育て×経済学の本(「幼児教育の経済学」、「学力の経済学」)には、幼児期にこそ、お金をかけて教育すべきであり、その方が投資効果が高いと書いてありましたが、ここでもやはりお金が必要になってきます。
実際、お金があれば、多くの子育ての悩みは解決できます。
良質のプレスクール、英会話教室、体操教室。入会金や月謝を払えば、社会性、学力、運動能力などを得られますし、子どもに与えることができます。
お金があれば私立の学校に子どもを入れることができますし、それは公立の学校ともまた違ったいい経験になるはずです。
いじめという悩みがあれば転校もできますし、それに代わる教育の場を、子どもに提供すればいいわけです。多様性が求められている時代なので、他の人間と違った経験は、それだけで価値になります。
では、お金がすべてなのかというと、それはそれで寂しい気がします。どうしても治療できない病が世の中にはありますし、人の感情の根幹は、お金ではどうしようもありません。子どもは、お金抜きにそこにいるだけで幸せです。
お金を貯めようと極端にシビアになってしまうと、人間関係や機会など、失われるものも多くなり、人生が豊かなものにはなりません。
守銭奴のような子どもに育てないために、姿勢を見せる親が、お金との距離をうまくとらねばなりません。
お金は多くを解決する道具になりますが、すべてではないのです。
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