子どもが非行の兆しを見せた際に、やるべき事とは
感情的になりやすい家族の問題を、一人で抱えて考えることはお勧めしません。第三者に相談した方が、より早く、より的確に解決策にたどり着けます。
子どもが非行の兆しを見せた際にやるべきことは、相談相手を見つけることなのです。
家族の問題というのは、一人で抱え込みがちです。
「家の中のことは人に話すものじゃない。」
「プライベートな面を人にさらしたくない。」
「自分たちのことは、当の本人が一番知っている。」
「人に説明してもわかってもらえない。」
などと思ってしまい、一人で抱え込んで「ああでもない。こうでもない」と堂々巡りです。
ですが一人で抱え込んで悩んで、にっちもさっちも行かなくなって、最後に電話するのが、110番通報なんです。110番通報に至った時には、非行や悩みの度合いが深くなってからです。もしも早い段階で誰かに相談していたら、子どもに対して適切なスタンスをとることができ、非行の兆しにしても笑い話で済んだかもしれません。
相談することには、多くのメリットがあります。
まず、人に相談・説明することで客観性が生まれます。子どもの非行の兆しや自身の親子関係について、俯瞰的に見る目ができます。しかも人に話す中で自身の状況をかみ砕くため、より深く自身の状況を知ることが出来るのです。
次にアドバイスです。たとえプライベートなことであっても、他人からもらうアドバイスというのは、バカにできません。的外れなアドバイスをもらっても、「もらったアドバイスに対して的外れだと感じる」という発見があります。そこで自分の立ち位置を一つ見つける事が出来るのです。
最後に、他人の目を意識することにも繋がります。他人の目を意識するというのは、変な考えを起こさないための予防線です。思い悩んで殺したり、自殺したりなど、自分一人で考えると出口が見えなくなり、思い悩んだ末に、変な結論に至ることがあります。
「こうするしかなかった。」という変な結論に至らないためには、最低限の他人の目を意識する必要があります。「誰かに見られている」「決して一人ではない」という感覚が、最後の一線を越える防波堤になるのです。
子どもに非行の兆しを見ることは、ショックの落差が大きいものです。ですがそのようなピンチの時こそ、人に相談することが求められるのです。
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