非行少年はなぜ、万引きを繰り返すのか
非行少年はなぜ、万引きを繰り返すのでしょうか。ハタから見ていると、万引きをはじめ、犯罪というのはとてもハードルが高いように感じます。
成功するかどうかもわからないし。失敗すれば犯罪者になるし。それを繰り返せば常習者だし。リスクが高すぎます。万引きGメンが見ているかもしれません。防犯カメラが見ているかもしれません。
例えば、お金が無くて、だけどお腹が減って食べ物が欲しくてお店から盗んでしまった万引き常習者がいるとします。彼はそんなにも「お金がないけどお腹が減った」という状況におちいっているのでしょうか。ハードルが高い万引きを、そんなにも繰り替えさざるを得ない状況になるのでしょうか。
万引きを繰り返すのは、繰り返さざるを得ない状況になるからではありません。それは、本人が万引きの「味をしめる」からです。
成功した万引きのメリット、快感を覚えており、万引きしないことが、なんだか損した気になるから繰り返すのです。
例えば万引きを繰り返す高校生は、万引きが成功した際のメリットに、味をしめます。
お金を昼食代に使わなくていいし。
財布を家に忘れても戻らなくてオッケーです。
浮いたお金を、遊びに使うこともできます。
家族を頼ってお小遣いをもらわなくても大丈夫です。
バイトで稼いだ分もセーブしておけます。
もしかしたら快感もあるのかもしれません。
万引きを繰り返すのはその都度、ハードルの高い万引きをせざるを得ない状況になるからではありません。1回目の成功体験に味をしめ、自ら万引きのハードルを下げているからなのです。
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