非行期間を終えた子どもが至る心境とは
長い非行期間を終えた子どもが、よく至る心境があります。「あんなガキみたいな事、俺はもうやらないよ。」です。
バリバリと非行に走ってしまった子どもも、高校生になってしばらく経つと、徐々に落ち着きを取り戻します。統計的にも、非行のピークは中学校高学年のようです。不良グループと付き合っていた子どもが、そのグループと距離をおくようになるのです。
そこに至るときの心境として、「あんなガキみたいな事、俺はもうやらないよ。」というのをよく聞きます。
「自分が今までやってきたような不良行為は幼い子どもがやるような事であり、俺はもうその時代を卒業した。」「今まで俺も不良行為をやってきたけど、それは幼い子どもがやる事だと思うようになってきたから、これからはやらないようにしようと思う。」というものです。
この心境に至る理由としては、後輩の影響が大きいように思います。自分たちよりも年下の不良たちが、自分たちと同じような悪さをするようになり、それを見ているうちに、その行為のバカさ加減に気づくようです。
自分がそれまでやってきた行為を、客観的に見れるようになるからでしょうか。不良行為なり非行なりを繰り返す子どもには、その行為を客観的に見られるよう働きかける事が、その行為をやめるきっかけになるのだと思います。
「俺はこんな事をやっている年じゃないな」とか「俺の年でこんな事はもう、はずかしいかな」と子どもに思わせ、一歩引いた視点から、行為を見られるようにうながす事が、その行為をやめる事につながるのだと思います。
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