非行少年を動かすのに有効な方法とは
非行少年など、生意気な子どもと接する際には、どんな接し方をすればいいでしょうか。相手の本音を探ったり、素直な方向に導こうとコントロールする場合、相手を動かすにはどんな対応をとれば有効でしょうか。
非行少年を動かすのに有効なのは、寛容さや、器の大きさや、相手を許す優しさ、などです。どれだけ相手がこちら側に入り込める雰囲気を作れるかです。
塩田剛三という合気の達人をご存知でしょうか。漫画グラップラー刃牙に出てくる渋川先生のモデルになった人です。曰く「達人」、曰く「生ける伝説」です。もう亡くなられていますが、小柄ながらとてつもなく強かった人です。
そんな武の達人である塩田剛三は、「究極の護身」について言葉を残しています。究極の護身とは、「自分を殺しに来た者と友達になること」だそうです。武の最高峰である塩田剛三をもってして、相手と友達になることが護身の究極形だというのです。相手を制することではなく、心を通わせて仲良くなることが武だというのです。
私は、非行少年と接する際にも参考になる言葉だと思います。相手は子どもですし、社会性も未熟な存在です。ついつい短絡的に強制力をもって接してしまいたくなりますが、そんな時に私は渋川先生が思い浮かびます。塩田剛三の言葉が参考になるのです。
相手をこちらの思う通り、うまくコントロールしようとすると、やはりまずは心を通わせて仲良くなった方が、結局はうまく動かす事ができるのです。強制力をもって動かそうとしても、いつ反発するかわかりません。安定感がなく、安心しないのです。
ついつい強制力をもって話したくなるところを我慢し、それよりも寛容さをもって相手を受け入れることが、結果的に非行少年を動かす上で近道であり、有効な手段なのです。
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