未来における人と車の関係とは(その2)

2017.06.13 (火)

歩行者と自動車

 

 

私は、車は周りに対してもっと穏やかであるべきだと考えます。もっと歩行者に対して穏やかな存在になればと思うのです。歩行者と一体となって走れるというか、歩行者と一体となることで本来の能力を発揮できるというか。

 

 

現状の人と車

 

 

例えば、人馬一体とうたっている車を作っているマツダ社。本当の意味で人馬一体ではありません。あくまで運転手とその車の一体です。そこに歩行者は含まれていません。人と車が一体となっているような写真を前面に出していますが、歩行者はどうしても排除された存在なのです。

 

 

例えば自動ブレーキや、歩行者のためのエアバッグ。いくら増えたところで、車と歩行者の距離は縮まりません。車にとって歩行者は避けるべき存在で、歩行者にとって車は邪魔な存在です。お互いに迷惑だと思いながら道路にいるわけです。

 

 

例えば歩道と車道を分けるガードレール。歩行者の安全のためと、車の運転手に道路の境をわかりやすくするものです。現状では、歩行者と車はお互いに干渉し合わないことが最良の道です。事故を起こさずにお互いに快適に過ごすには、お互いに隔絶されていることが最良なのです。

 

 

未来における関係

 

 

ですが、今のままではどうしても事故が起きてしまいます。分けようとすればするほど、どこかに穴ができるものです。気をつけていたはずの一瞬の隙をついて、事故は起きるものです。

 

 

車と歩行者が分けられた状態では、気持ちよく移動もできません。お互いに道路を移動しながら「邪魔だなぁ」「迷惑だなぁ」と思っています。歩行者は「車がなければ、もっと楽しく歩けるのに」と思い、車は「歩行者がいなければ、もっと気持ちよく走れるのに」と思っています。

 

 

私が思う未来の車は、歩行者にと一緒に存在するものです。車道と歩道の区別がなくなり、走行する車と歩く人が一緒に存在する道路。もはや道路という概念がなくなっているのかもしれません。

 

 

人と一緒に走り、人混みの中を走ることで、本来の能力を発揮できるような車。そのような車が存在する社会が、未来における人と車の関係だと考えます。

 

 

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