子どもの生活を考えると、怒ることは不利なだけです
子どもが通う保育所で、他の子どものお母さんが先生に怒っていた話です。
以前、そのお母さんの子どもが保育所でタンコブをつくったそうで、その事でもう一回先生に相談しようとしたところ、担任が把握していなかったそうで、そのことについて怒っていたようです。
「子どもがタンコブを作ったのに、担任なのに知らないんですか!引き継ぎがちゃんとしていないんですか!」
と言うことです。
はっきり言ってですねぇ、怒る内容じゃないです。担任も把握しきれていないくても仕方ないし、覚えていなくても仕方ないでしょう。
先生が預かっている子どもだって、一人や二人ではありません。何十人と子どもたちがウジャウジャといて、毎日毎日いろんな出来事が起こっているはずです。朝は折り紙をして、午前中にドッヂボールをして、昼食にハンバーグを食べて、午後は鬼ごっこをして・・なんて事を毎日毎日やっていたら、一つ一つの出来事なんか、すぐに思い出せません。
だいたい、話を先生に切り出して「どの事でしたっけ?」と言う反応が返ってきたら、説明するだけです。どうしても子どもがタンコブを作ったことについてもう一度話がしたいなら、先生に思い出してもらうように説明するんです。先生が把握していなかったら「実はこんな事がありまして・・」と話をするんです。なぜいちいち「はい、あの件ですね」と即答されなければ気が済まないのか。
もしかしたら「担任は覚えていて当然。覚えていないなんて信じられない。タンコブまで作ったのに。」なんて思う人がいるかもしれませんが、はっきり言って自己中心的です。先生は一つ一つの出来事なんか覚えていないし、覚えていられません。引き継ぎだって、大量にある中の一つです。モレがあるかもしれませんし、引き継ぎしていても忘れたのかもしれません。
保育所に子どもを預けるってことは、怪我を負うリスクもあるって言うこと。自分の目の届かない場所で子どもを生活させるんだから、怪我を負うくらいのリスクは承知で預けること。それに対して先生が覚えていなかったり知らなかったりしても、説明するだけです。
だいたい子どもを預ける先の先生との関係を悪くしたら、子どもが居づらくなるだけでしょう。先生も当然「この間怒っていた、あの親の子どもかぁ」なんて思うでしょう。そうなった場合にしわ寄せは子どもにいきます。この先も同じ保育所に子どもを預けるという事実があるのなら、なおさら先生との関係は保たねばならないでしょう。
というわけで「怒る話じゃない」という内容でした。
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