子どもが非行に走るのを防ぐための生産性が高い方法とは
読書が子どもの非行を防ぐ手段になります。
非行の現場に不寛容
私は警察官として様々な犯罪者や、犯罪の場面に立ち会ってきましたが、人と人とが対立するとき、必ずその場になるのが、相手の立場が見えないことです。自分の主張を一方的に通そうとしたり、相手の立場や考えを理解しようとせず、不寛容になっているという状況です。
世の中は多種多様です。自分とは違った考えを持つ人間がいることを理解しなくてはなりません。価値も人それぞれです。人は自分の価値に従って生きており、それぞれ進んでいる方向があります。ですが、方向も一人一人違えば、ゴールとなる目標も一人一人違うのです。
他者の視点を理解すること。自分とは違った視点を得ること。多様な価値観を認めること。これらこそが相手を受け入れることになり、寛容な心を作るステップになるのだと思います。
読書という視点を広げる方法
私は、子どもを非行に走らせない方法として読書をお勧めします。
目標は子ども自身に本の可能性に気づいてもらい、読書好きになってもらうことですが、そのためには周りの大人に読書への理解がなくてはなりません。
世の中には多くの子育て論が蔓延していますが、唯一の正解は「子どもは親の背中を追いかけること」です。子どもの成長は環境に左右されます。子どもにとって、その環境の最前列にいるのがお父さんやお母さんなのです。
子どもに読書好きになるには、お父さんお母さんが、本を読む姿を子どもに見せるのが一番の方法となります。読書が習慣になれば、家の棚は本で埋まり、本屋や図書館に行く頻度も高くなります。テレビやゲームなどの余計なものに時間をさく割合も減ります。
読書を進める理由
読書は手軽という意味でとても生産的です。効果が高い割に、費やすべきものが少なくて済むのです。一冊1500程度です。中古品ならば100円程度もあります。図書館から借りればお金は必要ありません。
人数が必要なわけでもありません。自分1人でいつでもどこでもできます。どこかのグループやチームに所属しなければならないわけでもありません。人と予定を合わせたりするような、わずらわしさもなく、忙しい現代社会にあっています。
場所もどこでもオッケーです。体育館お借りたり、専用のスペースを予約する必要もありません。思い立ったその場所でパッと本を取り出せば、その場が読書スペースです。お気に入りの場所があれば、その場も読書スペースになります。
子どもが非行に走るのを防ぐには、読書によって「他者の視点」という世界を広げることが必要なのです。
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