子どもにイライラしないための裏技
子どもにイライラしないために、キャラクター設定をしてみてはいかがでしょうか。我が子に対して、アニメの主人公のような、キャラクター設定をしてみるのです。
例えば、X-MENシリーズは見たことがあるでしょうか。アメリカの映画で、ミュータント(突然変異した者)たちが、人類の平和を脅かす脅威に立ち向かう設定です。このミュータントたち、実に様々な能力を持っていて、その種類は一人一人違います。
例えばウルヴァリン。彼は映画X-MENの主人公的な存在で、中心的な存在です。鋼の肉体、どんな怪我でもすぐに治る回復力、アダマンチウム合金が体内に埋め込まれており、手の甲からはアダマンチウム合金の爪が3本ずつ出てきます。性格は感情的で、怒りっぽい感じです。
それからプロフェッサー。彼は病気のせいで足が悪く、いつも車椅子に座っています。能力はテレパシー。体は不自由なのですが、精神的な強さが強みです。多数の人間を一気に操ることもできます。
サイクロプス。両目からオプティック・ブラストという強力な破壊光線を出します。この光線は自分でコントロールすることができないので、いつも特殊なサングラスをしてオプティック・ブラストを封印しています。
クイックシルバー。高速移動できるミュータントです。彼は銃弾よりもはるかに早く動くことができ、彼が動いたことを、周りの人間が認識することは不可能なくらいです。ですが、体は生身ですし、瞬間移動できるわけではありません。
とまあ、こんな風に、いろいろな特殊能力を持ったミュータントたちがいるわけです。彼らはそれぞれが自分の立ち位置を持っていて、強さも、その状況次第で強くも弱くもなるでしょう。強い弱いではなく、色が違うのです。
それから、私は昔、スラムダンクが好きだったのですが、湘北高校のメンバーも個性的なキャラクターを持っていました。シュートの範囲は狭いが、精神的にも肉体的にも大黒柱の赤木剛憲。グレていた時期もある、シューターの三井寿。背は低いがスピードのある宮城リョータ。体力は少なめだけど爆発力がある流川楓。素人で怖いもの知らずの桜木花道。
こんな感じで、自分の子どもにもキャラクター設定をしてみるわけです。足は遅いけどカブトムシ好きとか、算数はできないけれど水泳は速いとか、人見知りだけど本をよく読んでいるとか。こんな風に、何かチームの中の一人になった設定で、自分の子どもはそのチームの中のどの位置に立つのかを、想像で設定してみるのです。
そうすると、子どものイライラの種が、憎めない個性のように思えては来ないでしょうか。X-MENやスラムダンクの例で挙げたように、誰一人として長所ばかりのキャラクターなどいません。キャラクターが立っているとき、そこには同じくらいに立っている短所があるはずです。スラムダンクの流川は爆発力はあるけれど、体力がなくて早い段階でバテます。X-MENのプロフェッサーは、冷静で先を見通す頭の回転がありますが、いかんせん足が悪く、車椅子から立つことができません。
長所を際立たせるのは、短所なのです。短所があるから、長所が際立つのです。長所と短所、両方が同時にあるからこそ、魅力があるように見えるのです。
HUNTER×HUNTERにもいろいろな念能力のキャラクターが登場しますが、あの念能力は、いわゆる個性です。そもそも六つの念能力の系統のうち、すべての系統をくまなく習得することはできません。どれかに特化することになるし、それとは対極の系統は、馴染みが薄いことになります。ヒソカの念能力はバンジーガムとドッキリテクスチャーですが、両方とも戦闘向きの強化系ではありません。なのに強い。この戦闘向きではない能力が、ヒソカのキャラクターや強さを引き立てているのだと思います。ゴムの性質にする能力と、シート状のものに印刷する能力。どっちも戦闘向きではないですよね。戦闘としては、薄い能力と言わざるを得ません。ですが、ヒソカはこの能力を使って敵をなぎ倒し、確固たる立ち位置を持っているのです。
こう考えると、子どものイライラの種が、大事な原石のようにも見えてくるはずです。個性を際立たせるための大事な要素。美味しいカルピスを作るための濃すぎる原液。イライラするものではないんです。その短所があるから、長所が際立つのです。「自分の子どもはX-MENでいうと、こんな立ち位置かな」なんて想像してみてくだい。イライラしていたものが、光り輝くキャラクターに見えるはずです。
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