副業のように「気取らない」し「飾らない」ことが本来の仕事の姿だろう

2020.12.19 (土)

副業が人気らしい。

 

 

職業でも副業でもそうなのだけれど、「仕事」というとどうも大上段に構えたものを想像してしまう。男性であれば、ビシッとスーツを着ていて信頼の置けそうな人。大企業の重鎮。手掛ける仕事の幅も広くて、大勢の部下を取り仕切っていて、口から出るアドバイスは的確で、オーラは威厳に満ち溢れている。女性であれば、これらに上品さというものも追加される。そんな、大きく振りかぶったものを仕事の理想としてイメージする。仕事の理想形や最終形態、目指すべきものとして高級車の後部座席に反り返って座っているような。

 

 

けれど、さっきネットニュースで流れていた「副業人気」の記事では、活躍しているのは主婦だった。主婦というと、大企業の重鎮とは真逆のイメージである。高級車の後部座席とは縁遠い存在である。言葉は悪いけれど、取り柄がなくて、特化したスキルもなくて、ビシッとしたスーツを着ているイメージもない。普段着だ。気品だってあるようには想像できないし、大勢の部下を取り仕切るような信頼性も持ち合わせていない人間像をイメージする。

 

 

今活躍し始めているのは、そんな自然体やナチュラルさをもった存在だ。仕事とは、大上段に構えたものから、気取らないものにシフトしている。必ずしもビシッとしたスーツでするようなものではなく。気負いのない、自然体でおこなう仕事という考えが広まっているのだ。

 

 

「偏見だ」と思われるのを覚悟で書くけれど、もともと僕はスーツを着た女性というのが好きではない。男性でもそうだけれど、特に女性はそう。「どうしてナチュラルさを消してしまうのか。もったいない」と以前から思ってた。

 

 

昔、ある企業で新人研修を受けた時に、社会人としての立ち居振る舞いを女性講師に教わったことがある。その女性はスーツを着こなし、品のある歩き方や立ち方を確かにしていた。「社会人としての常識」を身に着けている雰囲気だった。これが「社会で求められる信頼感」と言われればそうなのかもしれないけれど、女性としての柔らかさ、ナチュラルさを消していたように思う。勤め人としての威厳は確かにあったのだけれど、その代わりに飾らない雰囲気がなくなってしまっていたのだ。

 

 

本来女性には男性よりも近寄りやすさというものが備わっているけれど、大企業に務める女性はそんな女性特有の近寄りやすさを消してしまっている。お高くとまっているようで、鼻にかけているようで。スーツを着て上品な立ち居振る舞いをする以上、この高慢ちきな雰囲気は捨てきれずに常に付いて回るものだ。

 

 

だから、ナチュラルな自然体で仕事をする人が増えていることは、好ましいことである。「それまで仕事が得られなかった人にも活躍の場が広がっている」のようなほのぼのとした見方ではなくて、それが本来の仕事のあるべき姿だと思っている。

 

 

大上段に構えるよりも気取らないことが、逆に信頼を得られているのではないか。「自分はこんなにも良いスキルを持っていますよ」とこれみよがしにアピールするよりも、等身大でいる方が、お客としても自然体で付き合うことができる。お互いに気取らないで済むし、おおきく振りかぶって対応する必要もない。仕事を提供する方としてもお客としても、お互いに楽なのだ。

 

 

けれど、ナチュラルな自然体で仕事を提供する側になった場合、どうしても避けては通れない不安があって、それは自信を持ちづらいことだ。

 

 

本当は自然体であることが魅力なのに、気取らない姿勢で提供される仕事が求められているものなのに。「それでも仕事とは大上段に構えたものではなくては」と思えてしまう。

 

 

この自信のなさは永遠のループで、結局はどこまで自分を着飾っても自信を得られるものではない。スポーツと同じで、実力が上がっても上には上がいるので、「自信をつけるために」とか「伯をつけなくては」と思っていると、どこまで登っても切りがない。十分に自信や伯がついたと思える到達点は永遠にない。

 

 

地域で勝てるようになれば県大会で勝てるようになりたいし、県大会で勝てるようになれば全国大会で勝てるようになりたい。自身とは「あそこまで進めば身につけらえる」という類のものではないのだ。自分よりも上にあるものではなくて、そのままの状態の自分にあるものなのだ。

 

 

逆に伯をつけようとすると、ナチュラルさを失ってしまうことになる。気取らないし飾らないところが魅力であったはずなのに、スーツを着て「自分は仕事ができる」ような雰囲気を出してしまうと、自然体が消えてしまって、かえって魅力がなくなってしまう。

 

 

大事なのは、気取らないし飾らないところを、自分の魅力として自覚することだろう。けっしてスーツを着こなすことが仕事ではないし、男性でも女性でも、新人研修の講師のような人間が仕事ができる人間ではないのだ。大上段に構えるばかりにが信頼ではないし、品でもない。

 

 

気取らないし飾らないことが1つの武器として機能するのだ。

 

 

副業が広まっている。気取らないし飾らない、等身大のナチュラルな仕事を目にする機会が増えている。これが本来の仕事の姿のように思う。スーツを着て大上段に構えるだけが仕事ではない。自信をもって身構えない自然体を前面に出すべきなのだ。

 

 


 

 

仕事依頼、絶賛受付中です。

 

犯罪、非行、警察関係、子育てなどに関しての記事執筆。人前で話すのも得意なので、講演依頼などもお待ちしています。下記お問い合わせフォームまたはメールにて承ります。

 


 

 

イライラは良くないし、できればイライラしないで生活したい。

 

感情的になりがちな性格をコントロールして、楽しく笑いながら生活するためのヒントを載せた本です。 「イライラしてはいけない」と頑張っている方々に向けて書きました。

 

電子書籍でも買えますし、紙の本(プリント・オン・デマンド)も選べます。

 

「人に優しくなれる発想法」購入ページへ

 


 

 

「犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」の小冊子になります。

「こうすれば思いやりを育めるよ」「思いやりって、つまりはこんなことだよ」というのを載せました。

思いやりとは、スナイパー(狙撃手)のようなものである。35,222文字。目次はこちらで公開しています。

 

下のフォームにてお名前とメールアドレスを入力のうえ、無料でダウンロードできますので、ぜひ読んでみてください。

 

[contact-form-7 id=”4057″ title=”小冊子ダウンロード”]

 


 

 

30分の無料相談を承っております。子ども、非行、犯罪、警察対応、などのキーワードで気になりましたらご利用ください。基本はウェブ会議アプリを使ってのオンラインですが、電話や面談も対応できます。

 

モヤモヤ状態のあなたが、イキイキとする無料相談です。次の一歩を踏み出すために、お気軽にお問い合わせください。

 

下記お問い合わせフォームで「相談希望」である旨をお知らせ下さい。

[contact-form-7 id=”2700″ title=”お問い合わせ”]

 


 

 

「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

心よりお待ちしております。

[contact-form-7 id=”10255″ title=”セミナー申込みフォーム”]

 

▼シェアをお願い致します!▼

関連する投稿

現在の記事: 副業のように「気取らない」し「飾らない」ことが本来の仕事の姿だろう

お問い合わせ・ご相談はこちら

メールでのお問い合わせ

contact@konokoe.com

フォームからのお問い合わせ

お問い合わせフォーム »

コラムテーマ一覧

過去のコラム

主なコラム

⇑ PAGE TOP