子どもにモノやコトを与える際に注意すべきこととは
子どもに何かを与える際は、いかに適切なハードルを設定するかが大事です。
おもちゃ、本、習い事など、子どもに何かモノでもコトでも、与える機会は親であれば多いはずです。その際に注意したいのが、「適切なハードルを設定すること」です。
例えば6歳の子どもにパズルを買い与える際、その商品の対象年齢はどれを選ぶのが適切でしょうか。やはり、6歳の子どもには「対象年齢6歳」のパズルがいいか。それともハードルを上げて7歳から上の対象年齢のパズルがいいか。それともハードルを下げて5歳以下の対象年齢のパズルがいいか。
例えば10歳の子どもに習い事をさせる歳、その習い事に月4回のコースと月8回のコースがあった場合は、どちらのコースを選ぶべきでしょうか。ソフトな月4回のコースか、ハードな月8回のコースか。
もちろん適切な対象年齢は、子どもによって一人一人違います。メーカー側の設定した対象年齢が、どういう基準で設定されたものなのかも影響してきます。
習い事の例で言えば、ソフトなコースが合っている子どももいれば、ハードなコースが合っている子どももいます。子ども自身の事情だけでなく、それぞれの家庭や親の仕事の事情も影響してくるはずです。
ですが私たち親がよくしてしまう間違いは、ハードルを上げてしまうことです。実際の年齢以上の対象年齢の商品を与えたり、ハードなコースを選んで、失敗や後悔をすることが多いのです。
それは、「親の欲目」と言われているとおりです。「うちの子はもっとできるはず」と思ってしまうのです。我が子を実力以上に、高く評価してしまいがちです。
10歳の子どもにパズルを買う歳、対象年齢が10歳以下のパズルを買うことには若干の抵抗があります。できなかったら嫌ですし、やはり「10歳以上の対象年齢のパズルを解いてほしい」と、親であれば思ってしまいます。
子どもに習い事をさせる歳、早くうまくなって欲しいと思い、子どもの実力、家庭の事情、仕事の忙しさなどを勘案せず、月謝が高いハードなコースを選びがちになります。早く習い事を身につけさせてやりたいからです。
しかし身の丈以上のものを子どもに与えてしまうと、せっかく子どものためを思って与えても、うまく使いこなせなかったり、難しくてやる気が起きなかったり、かえって嫌いになったりしてしまいます。そんな子どもを見ると、親としてもがっかりしたり、イライラしてしまうはずです。それでは元も子もありません。
子どもを高く評価したい気持ちはわかりますが、やはり子どもに何かを与える際は、適切な高さのハードルを設定するべきです。「親の欲目」があることを頭の片隅に置き、勇気を持ってハードルは適切な高さに設定しましょう。
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