大企業や公的組織に見る、非行に走らせない子育てとは

2016.05.12 (木)

「規制で問題を解決する」

「権威のある人に影響力を行使してもらう」

「罰則を作って問題を解消する」

 

大企業や公的組織が、何か問題を解決するときの方法の悪い例です。大企業や公的組織は、このように何か問題があると、強権を発動させて無理やり問題を解決しようとします。

 

例えば私が以前いた組織でも、月に一度や二度、ゴミ拾いや体を動かす活動がありました。しかし、仕事の合間をぬって参加しなければならないため、参加率がかんばしくありません。

 

そんなときは、強権の発動です。「参加しなければ休日返上で◯◯」や「参加しなければ成績にひびく」などと触れ回ったり、権威のある上司が出てきて「なんで参加しねんだよ。出ろって言ってんだろ!」と怒鳴ったりしていました。

 

こんなことをされれば当然、モチベーションが下がります。参加できるものも参加したくなりますし、通常の業務に対する士気も低下します。組織内の風通しも悪くなり、悪いことだらけです。

 

でも

「規制で問題を解決する」

「権威のある人に影響力を行使してもらう」

「罰則を作って問題を解消する」

と書くと、もう一つ思い出すことがあります。

 

「子育て」です。強権を発動する悪い例としてもう一つあげられるのが、子育てなのです。

 

子どもが「◯◯したい」と言った際に、「そんな事したら、◯◯してやらないよ」と罰則を作ったり。「我が家では◯◯しないからね」と規制を作ったり。「そんな事してダメって言ってるでしょ!」と怒鳴ったり。

 

大企業や公的組織の問題解決と一緒です。子育てにおいて強権を発動しては、子どもの可能性をつぶしたり、子どもの柔軟な発想を抑制したり、家族内の雰囲気が悪くなるだけです。口調が若干ソフトになりますが、言っていることは同じです。

 

大企業や公的組織に努めていて普段、問題を解決する際に強権を発動する上司に対して「よくないなぁ」なんて思っていても、家庭において子どもに強権を発動する父親はいないでしょうか。

 

大企業、公的組織、子育て。どれも同じです。何かを問題だと感じる際、規制や罰則を作ったり、怒鳴ったりして強権を発動することは、問題を解決する方法として賢いやり方だとは思えません。

 

社員の気持ちや欲望をうまくコントロールして問題を解決する方法が望ましいように、子育でもうまく子どもの気持ちや欲望をコントロールして解決したいものです。

 

 

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