非行に走らせない、子どもの習い事の選び方とは

2016.05.13 (金)

例えば子どもを水泳教室に通わせている際、子どもが水泳教室で得られるものは何でしょうか。子どもは、通っている水泳教室で何を得るのでしょうか。

 

「水の中での呼吸方法」、「クロールで進むための手の使い方」、「推進力のあるバタ足」などでしょうか。

 

例えば子どもを学習塾に通わせている際、子どもが学習塾で得られるものは何でしょうか。日々通っている学習塾で、子どもは何を得られるのでしょうか。

 

「漢字の書き方」、「足し算を速く解く方法」、「より多くの英単語」などでしょうか。

 

子どもが習い事をして得られるものには大きく分けて二つあります。それは「具体的なもの」と「抽象的なもの」です。

 

具体的なものとは、水泳教室や学習塾の例であげたものです。具体的な水泳の方法や、具体的な問題の解き方です。

 

ですがもちろん、個々具体的なテクニックだけを期待して、子どもに習い事をさせるのではありません。私たちは、子どもに習い事をさせる際、他にもっと抽象的なものを期待しているはずです。

 

水泳教室であれば、コーチや上級生など、異なる年代の人とのコミュニケーション能力、学校以外の居場所、規律や風紀を守る心。

 

学習塾であれば、勉強に対する姿勢、学習に対するモチベーション、「できる」というやる気。

 

習い事を選ぶ際は、個々具体的なテクニックと同時に、もっと抽象的な能力にも目を向けると、より望ましい習い事が見つかるかもしれません。

 

音楽教室で得られるものは「鍵盤を弾く指の使い方」の他に、どんな能力や価値を提供してくれるのか。サッカー教室ではどうか。武道ではどうか。

 

「具体的なもの」と「抽象的なもの」。意識するだけで見えてくるものが違うはずです。

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