イライラするかどうかは、知らないことすら知らないことに気付けるかどうか

2019.07.18 (木)

知らないことすら知らないことがあることを意識すると、イライラすることもなくなるのではないでしょうか。子どもの態度にイライラするからといって、それに乗っかったままでは元も子もありません。イライラするっていうのは、「自分の思い通りにならない」ことです。そこで思うのですが、自分の思い通りにならないことが、自分にとってはデメリットでしょうか。自分の思い通りにいかないことで、自分にメリットが舞い込むことはないのでしょうか。これは、予測が不可能であることを意味します。どうなるか、分からない。何が出てくるか分からない、という状態です。

 

 

例えば初めて行くレストラン。何が出てくるか分からないですよね。もしかしたら美味しいものが出てくるかもしれませんし、もしかしたら美味しくないものが出てくるかもしれません。そこには、自分の想像を超えた道の世界が広がっているわけだし、そんな「何が出てくるのか分からない」ことを楽しむものなのです。

 

 

そんな、未知のものに対する姿勢が問われているのが、自分の思い通りにならないことに対してどう対処するか、であり、子どもにイライラするのかどうか、です。子どもが勉強をしなかったり、子どもが寝てくれなかったり、子どもが食事をしてくれなかったり。

 

 

自分の思い通りにならないことはたくさんあります。が、それと同時に、知らないことすら知らないこともたくさんあるのです。経験はないでしょうか。思いのほか、よかったことが。「初めて行くスーパー、思いのほか、安かった」とか「初めて行く病院、思いのほか、対応がよかった」とか。

 

 

我々は、ついつい部分を全体だと思いがちです。自分が知っている世界が、世界の全てだと勘違いしやすい動物なのです。「知らない」には二つありまして、「知らないことを知っている」と「知らないことすら知らない」です。前者を想定内、後者を想定外とも言います。

 

 

想定内よりも、想定外の方がはるかに多いのに、そのことを忘れがちなのです。自分が住んでいる街を日本の全てだと思っているようなもの。日本を世界の全てだと思っているようなもの。地球を太陽系の全てだと思っているようなもの。太陽系を宇宙の全てだと思っているようなものです。考えてもみてください。我々が知っているのは、宇宙全体のごく一部なんです。人類の英知が集まっていくら研究しても、まだまだ知らないことばかり。宇宙には無限の広がりがあって、どれだけの情報を集めて「知った」としても「知らない」ことはたくさん出てきます。

 

 

だから、何かを予想したとしても、それが自分のベストだと思わないことです。どんなに予想したとしても、その先には自分の知らないことがたくさんあります。知らないことすら知らないことがはるかに大きいのです。知っている宇宙よりも、知らない宇宙の方が大きいように、です。

 

 

ですから、自分の思い通り行かないとしても、それでイライラするっていうのは自意識過剰だし、器が小さいと言わざるを得ません。

 

 

要は、気づくかどうか、です。知らないことは知ることができないので、「おそらく自分が知らないことがあるだろう」と、知らないことすら知らないことがあると、自分で認識できるかどうかが、問題なのです。

 

 

箱のフタを開ける前には、箱の中に何が入っているのかは分かりません。開けてみて初めて中身が分かるのです。もちろん、予想することはできます。けれど、その予想通りだからと言って、うまく行くとも限りませんし、もっと先は、予想もしなかったゴールにつながっているのかもしれないのです。

 

 

こんな風に先に先に、遠くに遠くに、と考えていくと、たかだか目先のことでイライラしている自分が滑稽に見えてこないでしょうか。おもちゃをもらって一喜一憂している子どもと同じで、「子どもにイライラする資格なんかない。結局は子どもと同じではないか」と思えてこないでしょうか。そんな風に、自分を客観的に見ることが大事なのです。「自分が自分が」ではなく、自分を一歩引いた位置から離れて見ることが、イライラをなくすのです。「知らないことすら知らない」ことが、世の中にはたくさんあります。それを、イライラしそうな場面で想像できるかどうか、です。

 


 

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