イライラしない思考とは

2019.07.19 (金)

イライラしないためには、自分が煙のような存在だと考えることが必要です。自分が凝り固まったコンクリート、個体のあるガチガチなものだとイメージすると、道に逸れた時に対処のしようがなくなります。思い通りにならないことがあった時に、イライラしてしまうのです。イライラとは、結局は自分の思い通りにことが進まない際の対処感情です。自分の思い通りにことが進まなかった時にイライラするか、それとも「そんなものだ」とおおらかな対応ができるかどうか、です。

 

 

自分をつなげて考えることが必要だと思うのです。結局は、一人間でしかない。星の数ほどいる人間の、ごく一部でしかない。と、「自分こそは」などと「自分が自分が」と言っていると、なかなか余裕のある対応ができなくなります。周りと同じだな、とか、結局は自分も変わらないか、とか、周りと自分をつなげて考えられることが、イライラしないための考えになります。

 

 

同じだなと考えるには、抽象的に考えることが必要です。ガチガチのものだと考えずに、煙のように空気中に混ざっていくような存在。水の中に水彩絵の具を垂らした時に、パワっと広がっていくような存在です。周りと混ざって同じになったとしても、それは目に見えなくなるだけであって、そのものが存在することには変わりありません。

 

火事になって骨組みだけになった家を見たことがあるでしょうか。それと同じで、大事な骨組みだけが残って、あまり必要のないものはなくなるようなイメージで周りを見ることが必要です。

 

 

「バガボンド」っていう宮本武蔵の漫画がありますが、あれには無為自然の考えがありました。「自分が自分が」という武蔵は、戦いの中で「結局は自分も自然と同じ」であることに気づいていきます。

 

 

イライラするとか、怒りの感情は、「自分が自分が」という自己中な感情になります。肩の力を抜くことが大事なのです。肩の力を抜いて、楽に、周りに身を委ねること。具体的に凝り固まったものをイメージするのではなく、抽象的にぼやっとしたものをイメージして周りを見ることです。

 

 

距離を置くのであり、放置しておく、と言えると思います。綺麗事を言ってもしょうがないのですが、結局は、優しさとは放置しておくことなのではないかと思います。なかなか、放置する、というのも難しいですよね。だから、放置できるかどうか、距離を置けるかどうか、の問題でもあります。

 

 

自分が知っていることは、知らないことに比べてごくわずかです。太陽系の外側に膨大な宇宙が、人間が想像すらできないほど広がっているように、知らないことも膨大な宇宙を形作っているはずです。

 

 

「子どもが非行に走ってしまうのではないか」「子どもが犯罪者になってしまうのではないか」と心配するならば、その心配だけで十分でしょう。そのあと、子どもがどうなるかは誰にも分からないのであって、「このまま行ったらこうなる」という心配することが、「知らないことすら知らない」のを忘れてしまっています。

 

 

「自分のことは自分にしか分からない」のはその通りですが、その自分ですら知らないことが世の中にはたくさんあります。神という存在がいたら選ぶであろう選択を想像できたらいいのでしょうが、そんな想像はできません。全知全能でない以上、知っていることにも限界があります。

 

 

世の中の偉人も、恵まれた環境に生まれてきた人間ばかりではありません。むしろ、恵まれない環境に生まれてきて、その中で自分でサバイブしてきた、というイノベーターの方が多いのではないでしょうか。ということは、自分たちがこ度にできることは、反面教師としての姿を見せることだけかもしれません。「あんな風にはならないぞ」と子どもに思ってもらえることも、親としての大事な心構えです。

 

 

ここまで考えると、「どっちでもいいや」と思えないでしょうか。「こうしなければならない!」という自己中にとらわれず、怠惰に、川の流れに行き先を任せること。行き着いた先でいかにようにもなると思うこと。何が出てきても対応できるように気を抜いておくこと。身構えないこと。それが、イライラしない思考であって、相手に対する優しさ、子どもに対する優しさでもあります。

 


 

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