イライラをなくすには、絶えず自分を戒めることが必要である

2019.07.21 (日)

人は自己中であり、この「いかに自分が自己中か」に気づくことが、コミュニケーションをする上でのギャップを埋め、イライラを取り除きます。その結果、社会にもプラスの効果を生みます。

 

 

まずは、「自分もその他一般だ」と認識することから、自己中はなくなるでしょう。よくいますよね。「世界で一番、自分が不幸だ」と思っている人。絶えず「忙しい自慢」や、「不幸自慢」をしている人。この傾向は、誰にでもあるものです。この文章を書いている私も含めてですが、この「自分を特殊だ」とか「自分のケースは特別だ」と感じている思考は、多かれ少なかれ誰にでもあります。この自分を特殊だと思う思考が厄介でして、このことを思っていると、何もかもイライラの対象となります。自分の世界観というフィルターを通して入ってくる情報、すべてが自分を不幸にさせる原因になるもの、つまり、自分を「イライラさせる」と感じてしまうのです。

 

 

要は、現実と自分は違う、ということです。実際に起こっている現象は、自分だけを狙い撃ちして不幸なことを提供しているわけではありません。それを受け取る自分が、そのことを不幸だと思っているだけです。現実がイライラさせるのではなく、イライラさせているのは自分自身だということです。

 

 

自分の世界観を変えることが、イライラを解消します。「自分が不幸だ」「自分は忙しい」「自分は馬鹿に囲まれている」などと思っている人は、そのような世界観を自分の周りに張り巡らせています。そうすると、その世界観を通して入ってきたものすべて(つまりは認識できる世界のすべて)が自分をイライラさせるものになるのです。

 

 

自分の世界観が、周りを「自分をイライラさせるもの」と認識しているものなのに、そのことに気づかないのです。要は、イライラを解消させるのに必要なのは何なのか、と言ったら、考え方ひとつなのです。世の中の見方一つで、世界は変わるし、社会は平和になるのです。自分をイライラさせる世界がそこにあるのではなくて、それをイライラとして受け取っている自分がいるだけです。

 

 

「コップの水」が、一番いい例ではないでしょうか。コップに出された水を飲んで、炎天下の中を歩いてきた後であれば「すごく美味しい」と感じるのに対して、寒い冬なんかで飲んでも大して「美味しい」と感じることはないでしょう。コップの7割まで注がれた水を見て、その水を「多い」と感じるか「少ない」と感じるかは、人それぞれです。結局は、現実は変わらないのです。誰にでも平等な現実に対して、不幸にしろ幸せにしろ、自分を特殊だと思わせるそれぞれの世界観があります。

 

 

この世界観を変えることが、目指すものです。自分が見ている世界が、世界のすべてだと思わないことです。自分にはまだまだ知らないことがあるということを、認識しておく必要があります。どんなに博識な人でも、見えている世界には限界があります。どんな目がいい人でも、アフリカ大陸に住むマサイ族(?)でも、アフリカから日本は見えません。見えている世界の外側には未知のフィールドがあり、絶えず「そんな未知のフィールドがある」と想像しておくことが、イライラをなくして世界を平和にするのです。

 

 

このように書くと「自分には見えている」と思う人がたくさんいると思います。「自分は見えている」と感じる人がほとんどだと思います。けれど、日常の中ではこのことが忘れられがちなのです。油断すると、日常の中で出来事があると、この未知のフィールドがあることを忘れがちなのです。

 

 

勝ってしまうとおごりたくなりますし、負けてしまうと腐りたくなります。何かいいことがあると「自分は世界一幸せ者だ」と思いますし、何か嫌なことがあると「自分は世界一不幸だ」と思いたくなります。このアップダウンを否定し、世の中をフラットに見ることが、イライラをなくす方法です。野村監督が「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのも、うなずけると思います。人間は、極端に偏って見てしまうものなのです。勝つとおごりたくなるから、「偶然だよ」という戒めです。負ける「偶然だよ」と思いたくなるから、「きちんと分析しなさい」という戒めです。

 


 

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