野村克也さんの名言から、イライラ解消法を学ぶ

2019.07.22 (月)

「勝ちに不思議の勝ちなし、負けに不思議の負けなし」

 

 

これは、元野球監督である野村克也さんが使っていた名言です。これを試合後、特に負け試合の後のインタビューでいうものですから、このことから氏の世界観をうかがい知ることができます。

 

 

「勝ちに不思議の勝ちなし、負けに不思議の負けなし」というのは、戒めでもあります。勝っても驕るなよ、と。負けても腐るなよ、と。人間は自己中です。何か出来事があると、極端に自分を見てしまいます。魅力的な異性と話す機会があっただけで、「自分に気があるのではないか」と思います。自己中とは、要は勘違いです。現実はそうでもないのに。自分がそう思っているだけなのに、現実がそうだと勘違いしてしまっているのです。異性が自分に話しかけてきたのは、自分に気があるわけでもなんでもありません。絵文字を使った魅力的なメッセージをLineで送ってきたのは、自分が「魅力的だ」と思っているだけで、現実にそうなのではありません。勘違いなのです。自分がそう思っているだけなのです。

 

 

野球で勝つと、「自分の実力がそうさせたのだ。自分に勝つだけの実力があるから勝てたのだ」と思って驕ってしまいます。野球で負けると「こんなのは偶然だ。今回は偶然、負けてしまっただけなのだ」と腐ってしまいまうす。それをさせない自分を律する言葉、自分を戒める言葉、それが野村克也さんの名言です。

 

 

「生まれ変わりたい」と思ったこと、ありませんか? 「こんな自分を不幸にするような人生はもう嫌だ」「もう一回生まれ変わって、まともな人生をやり直したい」と思ったことはありませんか? 誰でもあると思います。でも、たとえ生まれ変わることが可能だとしても、それだけでは人生は変わらないはずです。というか、同じ人生になるはずです。生まれ変わった先の人生で、たとえ違うことが起こったとしても、そのことを「不幸だ」と思ってしまうことでしょう。「どう思うか」の問題なのです。

 

 

自分に嫌なことが起こっっても、プラス思考の人は「自分にとってはいいことだ」と思うでしょうし、自分にいいことが起こっても、マイナス思考の人は「自分にとっては嫌なことだ」と感じるでしょう。現実は、極めてフラットなのです。なにも、あなたを狙って極端に不幸な出来事を提供しているわけではありません。この世に神様という存在がいたとして、あなたを遠くから狙い撃ちするようなスナイパーのようなことはしないでしょう。

 

 

誰にでも分け隔てなく、神様は接するはずです。イライラさせるのは、それを不幸だと感じる自分自身の問題なのです。まずは、そのことに気付けるかどうか、です。そのことに気づいてさえしまえば、世界観は変わります。そのことに気づく範囲を、自分の中で徐々に広げていけばいいだけです。「これは、目の前のことを不幸だと思っている自分の側に問題がある」「自分が自己中なだけだ」とどこかで思うことができれば、それを広げていけばいいだけです。「基本的に人間は自己中だ」という認識が大事なのです。

 

 

神様は、あなたを狙い撃ちしているスナイパーではありません。出来事はどこまでいってもフラットです。メリットだと思う出来事の裏にはデメリットがあるし、デメリットだと思う出来事の裏にはメリットがあります。人の能力には限界がるので、全てを見渡せることはできません。夏の暑い日、何もかもが乾燥しきっているように見える時に、道端の石をどかしてみると、そこは湿気があって、虫たちがたくさん避難している光景を見たことがないでしょうか。自分の認識の外の世界というのは、すぐに近くにあるだけなのです。「何もかも乾燥している」と思っていても、道端の石一つの向こう側には乾燥していない世界があるのです。自分がそれを見られなかっただけ。自分が暑いと、何もかもが乾燥しているという思い込みであり、勘違いです。

 

 

勝ちに不思議の勝ちないし、負けに不思議の負けはないのです。勘違いするなよ、と。思い込んでいるだけだぞ、と。現実がそうなのではなくて、そう思っている自分がいるだけなんだぞ、と。

 

 

宇宙は果てしなく広いです。自分が知らないことは山ほどあります。そんな未知を常に意識しておけば、勘違いもしなくなるでしょう。

 


 

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