子どもを非行に走らせないために、その主な原因である夫婦ケンカを収める方法とは

2016.01.25 (月)

「子どもには非行に走らず、素直に成長してほしい」と親なら思うはずです。そのための第一歩が、特に子どもを巻き込んで夫婦ケンカをしないことです。

 

一番近くにいる存在である両親の影響は、子どもにとって絶大です。何事もそうですが、子どもには口で言っても聞きやしません。姿を手本として見せるしかありません。子どもに「素直に」と願うんであれば、家族が素直に、ケンカすることなく、おおらかにしなければなりません。

 

しかし、夫婦仲良くは口で言うよりもはるかに難しいものです。フとした事が気になってしまいます。なんでもない、くだらないような事から、夫婦ケンカの火がついてしまいます。

 

夫婦ケンカを回避する良い方法はないのでしょうか。

 

夫婦ケンカを回避する方法として、私が効果的だと思うのが、「時間を置く事」です。

 

気に入らない事があった直後、もしくは気に入らない事があってから徐々に、怒りのエネルギーは高まってきます。が、ある程度まで高くなったら後は静まるだけです。時間を置いて、怒りのエネルギーが収まるのを待ちましょう。「怒りを収める事」を意識するのではなく、「時間を置く事」を意識します。

 

フリーキック前の、両手を組み合わせるポーズで有名になった、ラグビーの五郎丸選手が良い例です。五郎丸選手はフリーキックの前に手を組み合わせるポーズをルーティンにしています。五郎丸選手はフリーキックの際、「いいキックをする事」を意識するのではなく、ルーティンを意識するそうです。うまくルーティンができれば、その後のキックはうまくのだそうです。

 

気に入らない事があっても、「時間を置く事」を意識しましょう。意識するのは、「怒りを収める事」ではありません。気に入らない事があって心の中が煮えくり返っているとき、ただただ必死に時間を置きましょう。怒りはそのままにしていて構いません。すぐに反論せず、だただた時間を置くのです。自室にこもったり、その場にうずくまったり、トイレに行ったり、家の外に行ったり、場所を離れても構いません。怒りはそのままにして、ただただ時間を置くのです。そうすれば、徐々に怒りのエネルギーが収まってきます。

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