非行の原因でもある、いじめを克服する方法とは
非行といじめに関係性がある事は、想像に難くないと思います。
いじめられた経験を克服しようとしたら、おそらく、いじめた相手ともう一度話し合うことが必要です。
話し合うのです。もう一回、あのときの震えるような体験と対面しなければならない。いじめのリーダー的存在だった人間に直接聞くのがいい。
「なんで俺をいじめたのか」「俺の何が嫌だったのか」「俺の何にムカついていたのか」「何がきっかけだったのか」「俺をいじめているとき、お前は何を考えていたのか」「俺をいじめたこととは覚えているのか」「俺をいじめたことは、どの程度覚えているのか」「俺をいじめて、お前は何を得たのか」「俺をいじめて何か失ったものはあるか」
いじめっていうのは、思い返すのがつらいものです。自分の弱さがあからさまに露呈していて、自分がいかに情けない人間だったか思い知らされます。できれば自分は強い人間だと思いたい。「自分は人生において失敗することなく、常に勝利して生きてきた」と思いたい。自分の弱いところなんか思い出したくない。
だけど、おそらく思い出した方がいい。そうすれば見えてくるものがあります。はたして自分はいじめにおける被害者だったのか。自分に非はなかったのか。自分の何が相手の気にさわったのか。自分はなんでいじめられたのか。いじめは自分に何をもたらしたのか。いじめられた事は、はたして「いい経験」だったのか。いじめから自分は何を学んだのか。いじめは自分に何をもたらしたのか。いじめられさえしなければ、人生はもっと良いものだったか。
過去の嫌な経験から逃げないで立ち向かう事こそが、克服する方法だし、立ち向かって初めて克服したと言えるでしょう。
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