「小学校低学年の非行・原因や心理・子育て」の本心をどう伝えるか
自分の本音をどう表現するか。それが問題です。
人の心に突き刺さる言葉は、本心から言った言葉です。本気を表現した言葉こそが人を動かすエネルギーを持つことは、昨日のコラムで書いたとおりです。
問題は、自分の本音をどう表現するかです。なんという言葉で、自分の本心を表現するか。どうやったら自分の本気が伝わるかのか。・・ということです。
誰でも心の中に自分の真の思いがあります。「本当はこんな風に思っている」というモヤモヤしたもの。形がなくて、霧の中にまぎれているようで、次の瞬間には霧散しているような真の思い。それこそが力を持ちます。それを表現した時の言葉が、本音です。
だけど実に表現しにくい。口にしにくい。
なぜか。それは、今まで本音を言ってこなかったらです。今まで、建前中心に人と話をしてきたから。自分の本音を言う機会なんて無かったから。
周りには、世渡り上手と呼ばれる人がいます。学校にも、組織にも、近所にも、会社にも。そういう人は、そうでない人たちからはズルく見えます。他の人の意見がとおらないのに、その人だけの意見はとおります。他の人は一人で過ごしているのに、その人だけは周りに何人か引き連れて過ごしています。他の人が対人関係で苦労するのに、その人だけは対人関係がうまくいっている様に見えます。他の人がおべっかを使って建前を並べ立てるのに、その人は堂々と本音を言っています。
そんな世渡り上手が、世の中には存在します。
当たり前のことなのかもしれません。彼らは本音でしゃべっているのですから。彼らは本音を話しているので、彼らの本音にはエネルギーが宿ります。本気で思っていることを話しているので、人の心に刺さりますし、周りの人も動きます。
私も決して世渡り上手ではありません。むしろ世渡り下手な方。子どもの頃からずっと本音が言えなくて。本音を言って自分を解放するのが怖くて、ずっと建前でバリアーを張っていました。建前を言えば、本音を言う場合に比べて自分が傷つきにくいのです。建前を言えば、本音を言う前に相手の出方がわかります。建前を言って断られても、なにかと言い訳しやすいですし。
でもそんな風に建前ばかりで生きてきたから、周りの人は誰も動きません。友達も少ないし、対人関係が苦手です。
本気で話をしましょう。世渡り上手な人を見習いましょう。本音を言うことに対する壁を乗り切りましょう。
数稽古をこなしましょう。人としゃべる機会はいくらでもあるので、その度に本音を言う努力をしましょう。自分の心の中にある本当の思いを口にしましょう。どうすれば本音を口にできるのか。どれが自分の本音なのか。どうやって本音を口にしたらいいのか。どうすれば本音を口にできるのか。どういう場合に本音を口にすれば人は動くのか。
そうすれば見えてきます。わかってきます。自分の本音というものが形をなしてきます。徐々に霧が晴れて、モヤモヤした本心がはっきりしてきます。口にしやすくなってきます。本音を言うことで成り立つ生き方というものが見えてきます。
数稽古をこなすしかありません。普段から本音で話し、自分の本音を表現する術(すべ)を身につけましょう。
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