なぜ、元警察官がコミュニケーションについて語るのか

2019.07.31 (水)

どうして私がコミュニケーションについて話ができるのかというと、もともと警察官をしていたからです。警察官というと、どんなイメージがあるでしょうか。制服を来ている。パトカーに乗っている。犯人を捕まえる。どれも正解です。でも普段、何をしている時間が多いかといと、コミュニケーションギャップに悩んでいる人たちに囲まれて仕事をしているのです。

 

 

例えば、レストランで働いている料理人やフェイターなら、食べ物を食べる人に囲まれて仕事をしているでしょう。電車の駅員であれば、電車に乗ろうとしている人たちに囲まれて仕事をしているでしょう。同じように警察官とは、コミュニケーションギャップに悩む人たちに囲まれて仕事をしている職業なのです。

 

 

というのも、警察官といえば一番に「犯罪」というワードを思い浮かべると思います。警察官とは、犯罪をした悪い人を捕まえる職業である。確かにそのことは間違いではありません。が、犯罪とは氷山の一角です。多くの犯罪者予備軍がいる中で、ごく上の方のラインを超えた人たちが、晴れて犯罪者になるわけです。「犯罪者を捕まえている」というイメージの警察官ですが、その背景には多数の犯罪者予備軍との付き合いがあるわけです。で、この犯罪者予備軍がどんな人たちなのかというと、コミュニケーションギャップに悩んでいる人たちなのです。

 

 

犯罪とは、コミュニケーションギャップがもたらすものなのです。コミュニケーションがうまくいかず、人間関係に悩み、そのフラストレーションが溜まった結果、現れる現象が、犯罪なのです。ですから、コミュニケーションを考えることは、世の中から犯罪をなくすことでもあります。

 

 

犯罪の前段階として、言い争いがあります。分かりやすいのは、暴行や傷害などではないかと思います。相手に対して暴力を振るうには、その前に言い争いがあり、そこでのフラストレーションが溜まった結果が犯罪なのです。

 

 

交通事故も元をたどれば、その原因にはコミュニケーションギャップがあります。うまく交通ルールを理解していれば、世の中での自分の位置を理解していれば、無理な運転をすることもなくなり、安全に車を運転することになるので、交通違反も減るし、事故を起こす人も減るでしょう。

 

 

事故を起こしそうになって言い争い、交通ルールをめぐって言い争い、お互いの意見の違いで言い争い。そんなことが、警察の仕事というピラミッドの中で大部分を占めているのです。

 

 

私は、コミュニケーションにおけるギャップを解消することが、世の中から犯罪をなくして、社会を平和にする方法だと考えています。コミュニケーションギャップの最大の原因は、人はみんな、自己中だということです。しかも、多くの人がそのことに気づいていません。そんなことを書いている私にも、私には気づいていない自己中な部分が必ずあるはずです。

 

 

この人間というのが総じていかに自己中なのか、を認識することが、コミュニケーションギャップを解消する初めの一歩と言えます。この自己中さを認識して、その上でどうするのかを考えることが、コミュニケーションギャップを解消する道程になります。

 

 

コミュニケーションギャップは、一つのことに対してお互いに別々の認識を持っているにも関わらず、そのことに気づいていないことが原因にあります。例えば交通事故ですが、これは、当事者どうしで認識の溝が埋まらない典型的な例と言えます。ただでさえ「車の中」という視界が制限された箱の中で、当事者は事故を経験します。初めから見えている世界が、当事者どうしでは違うのです。さらにそこに、感情というフィルターが追加されます。

 

 

「事故処理をしなければならない」「自分の車が傷ついてしまった」「自分の運転が落ち度がるかのような雰囲気になっている」など、こんなことが積み重なって、相手に対して厳しい態度を取りやすくなるのです。さらに、「男性」というのは車の運転に対してプライドを持っているものです。全ての男性は、「自分は周りよりは運転がうまい」と思っている生き物でもあります。いかに自分が自己中な生き物なのか、です。

 

 

警察は、コミュニケーションギャップに悩む人たちに囲まれて仕事をする職業です。犯罪者予備軍、言い争い、認識の違い。そんなものに囲まれて仕事をしているのです。

 


 

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