いじめが無い社会は本当にあったのか

2016.11.05 (土)

暴力沙汰をおこした年配の方と以前、話をした事があったのですが、「俺は確かに昔からケンカっ早かった。だけど、いじめはした事がない。」なんて言っていたことがあります。

 

戦時や戦後直後に生まれた人に話を聞くと、「いじめはした事がなかった。昔はいじめはなかった。」という人が多いのです。彼らが言うには

「昔はみんな、ケンカっ早かった。」

「自分より弱い奴とケンカすることは恥ずかしい事だった。」

「ケンカをしても、決着がつけばすぐにやめたし、周りも止めた。」

「ケンカしてもすぐに仲直りできた。」

「ガキ大将がいて、地域の子どもたちを仕切っていたので秩序があった。」

「昔はいじめはなかった。今のいじめは非道い。」

という内容なのです。

 

半信半疑で聞いていますが、もし本当だったとしたら素晴らしいです。というのは、「社会からいじめはなくならないだろう」というのが私の考えだからです。いじめはすっかり、社会に根付いています。
私が子どもの頃には、すでに学級内にいじめはありました。私もいじめられた経験がありますし、いじめる側にもいたはずです。

 

いじめる側にいた時は罪悪感なくやっていました。あまりにも自然にいじめる側にいたので、あの状況は早々変わらないだろうと思うのです。

 

年配の人が言う昔の「いじめがない社会」は本当にあったのか。それともお年寄りのたわ言なのか。過去を美化しているだけなのか。勘違いなのか。実際、どうなんでしょうか。

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