非行の兆しを生む環境は、どうすれば変えられるのか
いかに「気づき」を与えられるかです。
ちょっとした事なんだと思います。家族に「いかに気づいてもらえるか」が鍵になります。
自分で自分の事は見えません。服装、見た目、部屋の散らかり具合、家庭環境、仕事の具合。人から見ればわかるものが、自分には見えません。
人からは「あれ」とか「おかしいな」と違和感を持って見られるものを、当の自分たちには、わからないのです。それをいかに気づいてもらえるかが、子どもを非行に走らせるかどうかの分かれ目なんだと思います。
気づきを与えるのは、大々的な行政の施作ではありません。必要なのは「予算がいくら掛かる」様な大げさなものではなく、身近な存在の心に刺さる一言なのです。
行政の施作は万人に向けたものです。具体的なターゲットを考えず、大雑把なターゲットを想定して考えた施作です。ですがそれでは、一人一人の心に刺さりません。抽象的な事をいくらいっても具体的なイメージがつかない様にです。個々それぞれに、その人だけに伝えるからこそ、気づいてもらえるのです。
非行の兆しを生む環境を変えるのは、行政や大企業や大組織ではなく、刺さる一言です。一言でいいはずです。
「口、どうしたの?」
「今日はご主人は?」
「車、あるんですか?」
一言声を投げかければ、池に波紋が広がる様に、相手にざわざわとしたものを気づいてもらえます。
「やっぱりまずいかな」
「気にした方がいいかな」
「注意した方がいいかな」
そんな風に思ってもらえれば、小さな「気づき」が非行の抑止力になります。
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