「分かりやすい説明」の技術 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
相手に説明する内容はたくさんありますが、初めから最後まで、ただヅラヅラと説明をしても相手は分かってくれません。
分かってもらうにはどうしたらよいか。相手に説明をわかってもらうには、どうすればよいか。
著者は「分かる」という抽象的な概念を、できるだけ簡素に説明しています。著者は「相手が整理しやすいように話せ」と言っています。
人の説明を分かろうとするとき、説明を受ける側の脳みそには、収納ダンスのようなものが存在するようです。その収納ダンスに、次々に送られてくる説明を分類選定して入れることで、人は「分かる」のだそうです。
なのでポイントは、相手が収納ダンスに入れやすい様に説明することのようです。
要点を先に言えば、あらかじめ収納先がわかります。ゆっくり説明すれば、収納作業の時間を与える事ができます。
本書に記載されているポイントは、以下の通りです。特に、はじめの7コが重要なようです。
1 聞き手とのタイムラグを知れ
2 要点を先に言え
3 しみ入るように話せ
4 抽象的説明と具体的説明のバランスをとれ
5 説明もれを防げ
6 情報構造を浮かび上がらせろ
7 キーワードを使え
8 論理的に話せ
9 比喩を使え
10 聞き手の注意を操作せよ
11 引率せよ
12 「繰り返しの劣化」に注意せよ
13 持ち時間を守れ
14 聞き手に合わせた説明をせよ
15 聞き手を逃すな
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