子どもの主体性を育むための、基本の「き」

2020.01.28 (火)

GACKTさんは面白いですよね。

 

 

この間、タレントのGACKTさんの本が、本屋さんで平積みになっていたんです。この本ですね。「GACKTの勝ち方」

 

 

この本の中でセリフだったと思うんですけど、「テレビで格好つけている奴の実生活が格好悪かったらどうしようもないだろう」のようなことを言っていたんですよ。テレビでは「お金持ってるぜえ」みたいなことを売りにしているタレントの実際の生活が、六畳一間で洗濯機もないような部屋で暮らしていたら、そんなタレントに引かれるファンはいないってことなんですよね。

 

 

「自分がやってみせろ!」ってことなんです。

 

 

私はアニメの「鬼滅の刃」が好きなんですけど、鬼滅の刃が連載されているのは週刊少年ジャンプです。少年漫画って、大人になって見てみると、主人公は皆、理想的な人生を送っていますよね。冒険して、努力して、友情を大切にして。人生の大事なことって、子どもの頃に読んでいた漫画の中に、コアの部分は入っていたんですよね。

 

 

で、ある漫画家のセリフなんですけど、「漫画家は人生が漫画でなければならない」そうです。いくら漫画で「冒険だ! 友情だ! 努力だ!」なんてやっていても、その漫画を描いている漫画家の人生が、夢も希望もないようなものだったらどうでしょう。読者としては、がっかりですよね。結局は漫画も作品ですから、描いている作者の人生観ってのは、作品にも表れるんです。「冒険! 友情! 努力!」ってのを、漫画家自身が実生活で実践できていないとしたら、それは行動力や想像力が足りないってことであって、それはおそらく作品である漫画にも表れるでしょう。作品だけでなく、自分の人生も少年漫画のようにできて、はじめて本当に「冒険だ! 友情だ 努力だ!」って言えるんです。

 

 

「自分がやってみせろ!」ってことです。

 

 

「子どもに主体性を育んでほしい」あるいは「育ませたい」っていう親は多いと思います。そりゃあそうですよね。主体性っていうのは人生を楽しく満足感を持って生きるにあたって必要なものです。人から言われたことを実践するだけの人生なんて面白くないでしょうし、自分で自由に行動して想像できるから、充実感が人生に満ちてくるんです。

 

 

でも、なかなか主体性を持つことは難しい。どのくらい難しいかと言うと、「子どもに主体性を……」と言っている親自身が主体性を持っていない事が多い。そのくらい難しいんです。主体性なんて、そう簡単に身につきませんよ。そりゃ個人差もあるんで、生まれたときから、比較的主体的に生きている人もいれば、そうでない人もいます。

 

 

まず、我々は人の顔色をうかがってしまうんですよね。「こんなことをしたら恥ずかしいんじゃないか」とか「こんなことをしている自分は間違っているんじゃないか」って。そうすると、頭で想像はしても、行動に移せなくなる。自分ではなく、周りの人を主体にして生きてしまう。しかも、その主体にしている周りの人は、本当にそう思っているかどうかを知るすべはなく、それらはすべて、想像でしか無いんです。

 

 

想像の中で敵を作って、想像の中で自分を生きづらくしている。想像するのをやめればいいだけの話なんですが、想像の敵を信じるのをやめればいいだけの話なんですが、それがなかなかできないんです。主体性ってのは難しい。実践できていない人が多い。人の顔色をうかがって、周りの評価を気にして、自分というものをわかっていない、自分が何をしたいのかすら深堀りできていない、自分というスタイルを確立していない人。そんな人がほとんどなはずです。

 

 

それなのに、どうして子どもに主体性を教える事ができるのでしょうか。どうやって子どもに主体性を見せることができるのでしょうか。何を持ってして「これが主体性だ」と子どもに示すことができるのでしょうか。

 

 

主体性ってのは、難しいんです。深堀りしていないと、「これが自分の考えだ」と思っていても、大いに他人の影響を受けている場合があります。「子どもにオリジナルを育ませよう」と考えていながら、その考え自体が人のマネである可能性があります。

 

 

もしも、あなたが自分の子どもに主体性を育ませようと思っているのなら、まずは自分を深堀りすることです。自分の人生を振り返る作業を欠かさないことです。「自分はこの人生において、何をなすべきなのか」「自分はどうやって生きるべきなのか」「社会とはどういったものであるべきなのか」など、主体性を子どもに育みたいのなら、まずは自分が主体的に生きていなければならないし、主体的に生きているのであれば、これらの質問に対して、ある程度答えられなきゃいけないはずです。答えられないにしろ、答えを見つけるべく、絶えず探していなければならないはずです。

 

 

GACKTさんだって、「まずは自分がやってみせろ!」と言っていました。少年漫画の作者だって、「まずは自分が……」と思っているはずです。「まずは自分が」なんです。もしも自分が周りの顔色をうかがって、周りに合わせて、周りに流されて生きているだけだとしたら、そんな人が育もうとしている主体性ってのは、主体性じゃない可能性があります。主体性に似た「非主体性」である可能性があります。

 

 

自分で考えもしないで、人から言われただけで「主体性を身につけなければならない」って言っている、ただの自己矛盾かもしれません。「まずは自分が」なんです。子どもに主体性を身に着けさせたいのなら、自分が主体性をもって生きていなければなりません。行動するための自分の意見が無くてはならないし、自分の意見を持つには「自分」というものが確立してわかっていなければなりません。

 

 

基本の「き」は、「まずは自分が……」なんです。

 

 

 

 

 


 

 

 

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ようやくできました。「妄想スナイパー理論」です。タイトルは「インパクトがある方が人目につくかな」と思って、こんなタイトルにしていますが、中身は「犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」になります。

 

思いやりってけっこう、掴みどころのないものだと思うんですよ。昔から「思いやりを持ちなさい」とか「思いやりが大事です」なんて周りから言われることは多いと思いますが、「それって何なの?」と聞かれた場合や、「それってどういうこと?」と深く知ろうとした場合、それと「どうやって持つことができるの?」となった場合に、うまく答えられないと思うんです。

 

そこで、一つの具体案として、「スナイパーのようなものだと」というのを示したいと思います。スナイパーとは、遠くから銃で相手を狙う、狙撃です。思いやりとは、スナイパーのようなものなのです。もちろん、思いやりっていうのは頭の中のことなので、実際に銃なり狙撃なりはしませんが、遠くから狙うすスナイパーと思いやりっていうのは、似ています。

 

スナイパーと思いやりはどうして似ているのか。スナイパーと思いやりの間の共通点とは何なのか。スナイパーと思いやが似ているのだとしたら、思いやりを育むにはどうすればいいのか。そんなことを、この小冊子には載せてみました。35,222文字です。目次はこちらで公開しています。

 

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